こいつは春から

 本日に「ちくま」2月号が届きました。先月からデザイン一新で、本文フォントも
かわったのですが、二ヶ月たって、すこしフォントにも慣れてきたでしょうか。
 楽しみな巻末の新刊案内をみましたら、そこに小沢信男さんの新刊の紹介がのって
いました。

 紹介文には、次のようにあります。
「まもなく90歳の作家が、銀座の泰明小学校二年生のときに書いた作文を、いま読み
なおす。花電車、遠足、デパート、家族や友人たち 甦る、82年前の東京!」
 この本の元になったのは、「芸術新聞社」のホームページに毎月連載していたもの
となります。ホームページには、第一回 シケンヤスミから、最終回となった虎屋
自動車商会まで、全19回というのが初出となりますが、連載が終わってからは単行本
となるのだろうなと思っておりましたら、いつまでたってもその話は聞こえてこず、
これはお蔵入りになるのだろうなと思っておりました。
 せっかくここまでまとまったものが、お蔵入りとはもったいないと、自分用には
ダウンロードしたものをプリントして、密かに楽しんでおりました。

 本となって読みましたら、また違った印象となることでしょう。12月末の「俳句世
がたり」に引き続いて、うれしいことでありますね。