やっと購入

 最近話題となっている内澤旬子さんの本をやっとこさで購入ですが、これは最新で
話題となっているものではありません。
 最新の「漂うままに島に着き」は、朝日新聞出版の「一冊の本」に連載されている
時に話題にしたことがありました。それにしても、小豆島は平野甲賀さんをはじめと
して、ずいぶんといろんな方が移住をしていることです。

漂うままに島に着き

漂うままに島に着き

 内澤さんは、もともとはイラストレーターで、松田哲夫さんと「印刷に恋して」な
どをつくっていました。その昔の「カッパがのぞいた」シリーズにちょっと似たよう
なタッチのイラストで、人気となりました。
小沢信男さんなど仕事場を取材した「センセイの書斎」は、河出文庫となって、比較
的簡単に手にすることができるようになりました。 今回入手したのは、内澤さんの代表作となるであろう一冊です。
世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

 「センセイの書斎」が河出文庫からでたのとほぼ同じ頃に、「世界屠畜紀行」は文
庫となったのですが、こちらのほうは見事にスルーしていました。
 こちらの「世界屠畜紀行」は、雑誌の「部落解放」に連載され、その後「解放出版
社」から単行本となったもので、雑誌連載の時から、ずいぶんと話題になっていたと
のことです。なかなか、眼につきにくい雑誌ですが、この文庫本に解説をよせている
佐野真一さんは、親しい編集者に対して「『部落解放』という雑誌で、今度とんでも
なく面白い連載が始まったぞ、絶対評判になるから、単行本化したいならいまのうち
からツバをつけた方がいいぞ」といっていたとのことです。
 解放出版社のほうでも、この作品は是が非でも我が社で出版したいと頑張ったとの
ことも記されています。