本日の本 2

 本日は年に一度の健康診断の日でありました。
 検査から、次の検査までの時間に読む本をなにかと思い、次のものを持参しました。

 検診フロアには雑誌などもおいてあって、それを読むというのもありですが、やは
り、自分の好みのものをもっていくにかぎります。(そこには週刊文春があったので、
これで小林信彦さんと坪内祐三さんのコラムをチェックするのであったかな。)
 小林さんのコラムは、週刊誌の見開き2ページで、文庫本ではすこし大きな字で5頁
ですから、こういうところで読むにはぴったりかもしれません。
 まったくの偶然でありますが、本日見たところにあったところです。
「二月十六日のニュースで、淡島千景さんの死を知った時は呆然とした。この方は、
ずっと長生きをすると信じていたからだ。」(2012年のことです。)
 「映画の話が多くなって」には、「淡島千景さんの思い出」が二週連続で掲載されて
います。「新聞には<大女優>と出ていたが、淡島さんでは当然だろうと思った。この
ごろは、<大女優>や<巨匠>が多すぎる。亡くなれば、みんな<大女優>になってし
まう。」とあるように、小林さんのなかでは別格的な女優さんとなっています。
 昔の宝塚出身で、映画から舞台、テレビと多方面で活躍された方で、映画では森繁と
一緒の「夫婦善哉」がとにかく有名でありました。ほとんど関西出身の方かと思うよう
な雰囲気をお持ちでしたが、東京出身ということで驚きました。
 そういえば、いまから30年近くも前に東京に住んでいたとき、淡島のご自宅がご近所
にありました。かってあった目黒競馬場のトラックの跡が道路になっているあたりでし
て、子どもたちが小学校に通う時に、中川という表札がかかった立派な塀があるお家の
前を通っていました。
 その当時、当方はほとんどお見かけすることはなかったのですが、たまにご近所の
話題にのぼってきたりすることがありました。
あの豪邸は、どうなったでしょうね。