北海道つながり

 ここ数日間、すこしばたばたとした生活をしておりまして、ほとんど本を読むこと
ができておりません。このブログ更新のために、薄い本を手にするのがやっとという
ことで、これはいけないことです。
 ということで、数日前に入手した「フリースタイル」30号からであります。

フリースタイル30 小林信彦さんに会いに行く

フリースタイル30 小林信彦さんに会いに行く

「フリースタイル」の編集後記(この雑誌では「FROM EDITOR」)を見ましたら、編
集の吉田保さんという方が、次のように書いていました。
「今号のスピーチ・バルーンは、小林信彦さんです。インタビューをつとめていただい
たのは亀和田武さん。亀和田氏は『本の雑誌』の最初期の頃に小林氏から連絡があり、
それからのお付き合いだとか。小林氏と亀和田氏との話が活字になったのはたぶん
小林信彦の仕事』(弓立社)以来のことだと思います。
 じつはぼくは大学を卒業してこの弓立社に入社したのですが、そもそもこの会社を
知ったのは小林信彦さんの本を二冊出していたからで、僕は弓立社の次に『季刊リテ
レール」という雑誌を発行している会社に行き、ここでは毎号小林さんの原稿をいた
だいていたのですが、郵便のやりとりだけで、結局お目に掛かることはありませんで
した。それから幾星霜が過ぎ、今年の夏に意を決し、ある企画を持って、はじめて
小林さんにお会いできたわけです。」
 編集者さんは、弓立社からメタローグを経て、自分の雑誌を出すようになった人で
ありましたか。季刊リテレールはずっと購入していた雑誌でありまして、手元にある
本の見ましたら、吉田さんの足跡を確認できるでしょうか。
 それはさて、今回のフリースタイルは、あちこちで北海道つながりのものが目につ
きます。
 ひとつは、小西康陽さんが和田博巳さんというオーディオ評論家にインタビューす
るものです。これはお二人とも北海道出身でありまして、小西さんのことは承知して
いましたが、和田博巳さんという方は、このインタビューを見て、はじめて知りまし
た。
 もう一つは、館浦あざらしさんの文章と、それの登場人物である奥山こう伸さんで
あります。