PR雑誌から

 出版各社からのPR雑誌で、定期購読しているものが手元に届いています。
これにある新刊で、これはと思ったものをメモがわりに記しておきます。
 気になった一冊は、1月29日新刊だそうですが、次のものです。

その姿の消し方

その姿の消し方

 新潮社「波」2月号は、これの刊行記念で作者 堀江敏幸さんに巻頭インタビューを
行い、表紙には堀江さんの筆蹟を掲載しています。
筆蹟は、新潮社の二百字原稿用紙に、細字つけぺんで書かれているものですが、つけ
ペンと、ふたがとられたボトルインクが一緒にうつっています。このボトルインクは
どこのものでしょう。そういえば、堀江さんは、こうした小物にもこだわりのあるか
たでありました。
 気になったもう一冊は、岩波「図書」に掲載の二月新刊です。
小説家の四季

小説家の四季

 「図書」における紹介コピーは、以下のとおりです。
「『ありのすさび』『象を洗う』『豚を盗む』に続く、あの『その日暮らし随筆』が、
十年ぶりに帰ってきた。地方都市・佐世保に居を構える小説家は、過ぎゆく日々のな
かで、なにを見つめているのだろう。そのユーモアとペーソス溢れるまなざしに捉え
られた、淡々と過ぎてゆく歳月、移りかわる季節」
 佐藤正午さんの小説は、ほとんど読んだことがないのですが、「その日暮らし随筆」
は大好きでありまして、気が向けば手に取ることができるようにと、書棚のわかり良い
場所におかれています。
 とはいっても、当方は遅れてきた読者でありますので、元版ではなく文庫化されて
から求めてよみました。「十年ぶりの新刊」とのことですが、やっと新刊時に本を手に
することができそうです。