本日のラジオから

 本日は車で移動中にFM放送を聞いておりました。
 最初に耳に入ってきた曲はアニメ「スプーンおばさん」のテーマソング「夢色の
スプーン」でありましたが、そのむかし良く聞いたこの曲が松本隆筒美京平の曲で
あったとは、本日まで知りませんでした。最強コンビによるものであったのですね。
今も昔もアニメというのは、なかなか考えて作られていることです。
 そのあとにFMで聞いたのは「ラジオマンジャックショー」でした。これには、
なんと「憂歌兄弟」ということで、木村、内田のご両人がでてきて、番組内で生歌を
披露していました。ちょうど12日(火)にあった「昼の憩い」の時間で、だみ声の
大阪なまりで歌う「石狩挽歌」に耳を奪われたところでしたので、それに続いての
「憂歌兄弟」でした。声と歌に力があります。「石狩挽歌」というのは、描かれて
いる風景は、憂歌兄弟からはるか遠いものと思いましたが、こういうふうにカバー
したかと驚きました。(うたいだしまで、すこし時間がありますが、とにかくすご
い歌になっています。これを「昼の憩い」で流した人もすごいな。)

 最後に聞いたのは、「今宵、ロックバーで」という番組でした。
脚本家の岡田恵和さんが、ゲストを招いてお話を聞く番組です。本日と来週は、音楽
評論家の湯川れい子のお話です。湯川さんのインタビューといえば、先日に図書館か
ら借りてきた「証言で綴る日本のジャズ」にも掲載されているのです。

証言で綴る日本のジャズ

証言で綴る日本のジャズ

 この本で証言している女性は秋吉敏子さん(ピアニスト)、後藤芳子さん(歌手)
と湯川さんの三人。
 湯川さんは、今月80歳となるのだそうですが、戦後まもなくにジャズファンと
なって、高校生の頃にはジャズ倶楽部の常連となり、ジャズ雑誌への投稿から評論
家への道を歩んだとあります。本日の話で一番印象に残るのは(証言にもありまし
た)、「戦死した兄が戦争に行く前の三日間、この曲を口笛で吹いていた」という
くだりでしょうか。その曲は、ハリー・ジェームスの「スリーピー・ラグーン」で
あったのですが、湯川さんが、その曲のことをお兄さんに確認をしたら、「これは
自分が作った曲」と答えたとのことです。
この時代に「スリーピー・ラグーン」は敵性音楽でありまして、おおぴらには聞く
ことも許されなかったのでした。