一筆書きの旅 2

 その昔に「一筆書き最長片道切符の旅」というのが話題になったことがあります。
これが刊行となった時、著者の宮脇俊三さんは出版社の役員であったように思います
が、当方の一筆書きの旅は、それの超初級編であるかもしれません。

最長片道切符の旅 (新潮文庫)

最長片道切符の旅 (新潮文庫)

 最初と最後の駅は同じにして、同じ線路の上を走らないようにして戻ってくるもの
となります。これを青春18キップをつかって1日でやってみたわけです。
 昨日は小幌駅のところまで報告でありましたが、この先に二駅で終着となる長万部
に到着となります。

 ここの駅で乗り換えとなりますが、次の列車の出発まで18分です。この駅は、元々
鉄道路線の分岐点でありましたので、重要な駅の一つでありまして、この町には鉄道
に関わる人が多く、鉄道は主要な産業のひとつでした。
 そのなごりで、この町で一番有名なのは、次の駅弁であります。

 駅弁というのですが、最近は駅の乗降客がすくないため、駅の売店には置いてなく、
売店に頼むと、すぐとなりにあるお弁当やさんから配達されるという仕組みになって
います。駅のホームでお弁当が買えるというのは、昔の話となりました。
 さて、そこから当方はほとんど乗ったことのない路線にはいっていきます。

 朝一番で利用した線は、海辺を走るのですが、こんどはひたすら山の中を通ります。
 かって学校を卒業して就職したときに下宿した先のご主人は、これから向かう山の
中にある駅「熱郛」(ねっぷ)というところから移り住んできた方で、その不思議な
地名は記憶にあったのですが、どういう風景のところなのかは知るところがなしであ
りました。
 始発の長万部をでてから、線路はひたすら登り続けて30キロ、この風景が見られた
のが、収穫でありました。
 今回の折り返し駅にはスタートして6時間10分ほどで到着となりました。