「西江雅之さんを悼む」というのは、新聞に掲載の金井美恵子さんの文章によりま
す。当方は、読者歴こそ40年超えと長いものの、よい読者ではありませんでした。
西江さんは、最近よく眼にする言葉でいいますと「異能の人」と思われるところが
ありまして、こうした生き方ができるのが才能と思われます。
昨日に、すこし本を探してみましたら、次のようなものがでてきました。(まだまだ
あるはずですが、購入リストにはあるものの、どこにあるか、いまはわかりません。)
- 作者: 西江雅之
- 出版社/メーカー: せりか書房
- 発売日: 1975
- メディア: ?
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も現地調査でもなく、普通にそこで生活をしている旅人のエッセイ集であります。
これに収録の文章は1971年におきた出来事で、その年のうちに書かれたものだそう
です。文章の初出は、雑誌「面白半分」とあります。
下にあります「サルの檻、ヒトの檻」は、生徒役を吉行淳之介さんがつとめたものと
なりますが、西江さんの文章がはじめてのった「面白半分」は、吉行編集長時代のもの
と、吉行さんが「サルの檻、ヒトの檻」のあとがきで書いています。
この吉行さんによるあとがきは、とても良いので、まずは、これを紹介です。
サルの檻、ヒトの檻―文化人類学講義 (LECTURE BOOKS 2期10)
- 作者: 西江雅之,吉行淳之介
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 1980/06/01
- メディア: 単行本
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ら言われているうち、ふと西江雅之氏のことを考えた。八年前(1972)、雑誌『面白
半分』の創刊号から半年間、私はその編集長をつとめたが、そのとき西江氏に『マチョ
イネ ひとに出会う』という連載をしてもらっている。『マチョ イネ』とはスワヒリ
語で『四つの目玉』つまり『眼鏡をかけている人』という意味だそうで、アフリカ奥地
での交友記のようなものだが、ずいぶん型やぶりな人という印象を受けた。
ああいう人物に、文化人類学の講義をしてもらったら、難しい厄介なはなしに弱い私に
も理解できるのではないか、とおもわれた。」
上にひいたのは、「講義を受けて」という吉行さんによるあとがきの一部です。
「面白半分」という雑誌がきっかけとなって、西江さんが知られるようになったといえ
るでしょう。
- 作者: 西江雅之
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 1979/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 平野威馬雄,西江雅之
- 出版社/メーカー: リブロポート
- 発売日: 1982/03
- メディア: 単行本
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