東京格安旅行 2

 今回の旅行は、骨灰紀行でもありますので千住界隈がフィールドであります。
降り立った駅は南千住で、小沢信男さんの「東京骨灰紀行」がなければ、当方に
とっては、縁がなしで終わったのではないかと思います。

東京骨灰紀行 (ちくま文庫)

東京骨灰紀行 (ちくま文庫)

 小沢信男さん骨灰紀行 千住篇は「千住 幻のちまた」と題されています。
小沢さんの千住紀行は、日比谷線三ノ輪から南千住へとむかっているのですが、
当方はとった宿の関係で、回り方がちょうど反対となりました。
南千住からさらに南を眺めれば、風景は次のようになります。

これを背にしてむかうと、すぐに回向院がありました。

 ここでは「蘭学を生んだ解体の記念に」というプレートを目にすることが
できました。お墓が史跡となっているのですが、これはすこし整然としてい
すぎるかもしれません。
 そこから、旧黒門がおかれている園通寺を経由して浄閑寺へとむかっていた
のですが、こちらにおかれている彰義隊の戦士たちの墓は、それなりに整備は
されているものの、整備されすぎことなしでありました。

 浄閑寺であります。吉原の遊女たちの慰霊塔があり、それと相対する形で
永井荷風の記念碑が」ありました。「永井荷風」の詩から「われは明治の児
なり」がとられていました。