先日に「みすず書房の本棚」というPR誌がおくられてきました。
「Publisher's Review」というタブロイド紙をみすずと白水社と東京大学出版会が、
シェアして各社が年4回スポンサーとなってPR利用しているもののようです。
今回の号は、みすずがスポンサーですから「みすずの本棚」と副題がつくことにな
りです。
主に新刊案内が中心なのですが、今回のトップにおかれているのは、来月に刊行さ
れる「ヘイト・スピーチという危害」という本でありまして、それについて、弁護士
の師岡康子さんが「ヘイト・スピーチ法規制論議の土台となる必読の書」という見出
しとなる文章を寄稿しています。
師岡さんには、次の著書がありです。
- 作者: 師岡康子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/12/21
- メディア: 新書
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反応することです。当方は地方のまちに居住しているせいもありまして、ヘイト・
スピーチをともなうデモ行進をする団体を見たことがありません。そうした団体は、
熱心にインターネットを利用して動画などを見られるようにしているせいもありま
して、そうした動画を閲覧しているうちに、あなたにおすすめの動画というような
コメントがついてきたりしまして、あれれであります。
今はそういう呼び方をしなくなったようでありますが「イスラム国」もインター
ネットを重要な公報手段としているようでありまして、これが現代のマイノリティ
の生きる道でありましょうか。
それはさて、ヘイトスピーチ法規制は可能でありましょうか。
みすず4月新刊の「ヘイト・スピーチという危害」という本についての紹介文章の
冒頭には、次のようにありです。
「ほとんどの民主主義国家がヘイト・スピーチ規制の法律を持つなかで、アメリカ
は日本と同じく、法的規制がない、世界でも数少ない先進国である。本書はそんな
『ヘイト・スピーチ規制のない国」から、ヘイト・スピーチの定義、その問題点、
法規制の根拠を、様々な角度から考えていく。
アメリカではリベラルな法学者の大多数が、ヘイト・スピーチ規制に反対してい
る。どんな差別的表現も、市民の重要な権利である『表現の自由』として許容され
るべきだという。では一方で、差別発言の標的にされた人々は、いつどこで攻撃さ
れるかもしれないという恐怖を背負って生きていくべきなのだろうか。」
当方は「表現の自由」といわれると弱いのでありますが、自制のない表現の自由
に対抗するに、どう考えればよろしいのかです。