売る 捨てる 寄付する 3

 売る 捨てるといいながら、すこし煮詰まっているせいもあり、本日はブックオフ
といって、数冊拾ってきました。これじゃ本は減らないではないか。
 当方のところで、本の背表紙が見えているのは、いくらもなくて、あとはダンボー
箱のなかであります。ダンボールにいれた瞬間に、本は塩漬けになったも同然といわれ
まして、それはそのとおりであります。数年前にダンボール入っている本の写真を撮っ
て、どのようなものが保存されているのかを確認できるようにしているのですが、それ
を見直してみますと、ここにあったのかと思ったり、こんなのがあったのかとも思うの
であります。このダンボールにはいっているものなどは、処分の対象でありましょうか。

 井上ひさしさんのものは、かなりもっておりまして、ここにあるのは、もちろんごく
一部であります。単行本とだぶりでもっているものから、整理となるのでしょうか。
まさか岩波から小説集が刊行になるとは思っておりませんでした。

 この箱には、小林勇さんのものが何冊かまとまってはいっています。このほかにも
ありまして、筑摩からでた作品集の8割くらいは単行本でもっているのではないかと
思っております。ここにないのは「隠者の焔」とか「書画一如」でありまして、これは
別な場所におかれています。
 ここには、「女優と裸体」という本が見えました。樋口尚文さんの比較的初期の著作
ですが、これを書いた人は、どのような人なのかと思いながら購入した記憶がありです。

 これはまた雑多で未整理な箱であります。
ほぼ真ん中ほどにある「近代詩について」吉田健一というのは、垂水書房の一冊ですね。
吉田健一さんのもので、垂水書房からでたものはたくさん手にしたのですが、購入した
のは、これくらいでしょうか。「葡萄酒の色」などもあったのですが、あれは買ってお
けばよかったかな。
 集英社版世界の文学のロスは、『素晴らしいアメリカ野球』
The Great American Novel でありました。
 このように塩漬けとなっているのが、あと何十箱もあるのですが、捨てるとなると、
思い切れないことであります。