時代劇の世界 3

 当方はテレビの時代劇をほとんど見てこなかったこともあり、それこそ水戸黄門
長く続いていたことは承知しているのですが、そのほかにどんな作品があったのかは
よく分かっていないのでした。
 春日さんの「なぜ時代劇は滅びるのか」には、次のようにありました。
「1990年代の初頭にはテレビ時代劇は再び隆盛を迎えている。1990年代前半はNHK
(大河を含まず)、日本テレビ、TBS、フジテレビがそれぞれ一枠ずつ、テレビ朝日
は二枠、テレビ東京は流動的だが一〜三枠と毎週時代劇レギュラー枠は安定して継続、
必ず毎日どこかの局で時代劇が観られる状況にあった。」
 1990年代初頭のことですから、いまから25年(四半世紀)ほど前の話です。春日さん
は小学高学年となっていましたので、このころから熱心に時代劇を見ているとすれば、
1日で眼にすることのできた時代劇は、再放送も含めると、相当にあったとあります。
 春日さんは、この番組枠がどのように姿を消していったかを記しています。
96年くらいから番組改編のたびに、枠が減っていき、最後の一枠となったのは、ご存知
水戸黄門」で、終了したのは2011年10月期のことです。
水戸黄門」というおばけ番組についてだけでも、一冊の本になりそうなくらい興味
ある話が盛り込まれています。