相手にもしたくはないが 2

 雑誌「クロワッサン」の対談で、香山リカさんは、差別的な言葉が公然と語られる
ようになったきっかけについて「やはり匿名で書けるということが大きいですよね。」
といっています。
 ネットの世界こそ、差別の温床であるということになります。当方が関心のある
ネットの世界は、どちらかというとマイナーな本が話題となるところでありますが、
そこでは、ほとんど世間では知られていない作家たちが、超有名であったりします。
それと同じく、世間的には決して多いとは思えないヘイトスピーチをする人たちの
集まるコミュニティでは、それが常識となりますね。こうした常識を世に広めよう
として具体的な行動をとるようにもなります。
 この時代は、この国だけでなくて、EUの国々でも移民排外主義を主張する勢力が
伸びているといわれています。
こうした勢力が、社会のガス抜きのため一定の役割をはたすというのであれば、
よろしですが、これが制御不能となれば、周辺と軋轢を引き起こすことになりそう
です。
 こうした不寛容な人々にたいして、リベラルを自認する人たちは、どう対応すべき
なのでしょうか。
 香山さんの発言からです。
「私が何か書くとすごい反発が来るのですが、その人たちの考えに興味もあるので
対話を試みているんですよ。」
どんなにいやな考えの人であったとしても、まずは「対話を試みる」というのです
が、これはなかなかできないことです。反香山の人にすれば、なにを上から目線で
いってやがるんだということになるのでありましょう。