「ブルータス」の「読書入門」から話題をいただきです。
BRUTUS (ブルータス) 2015年 1/15号 [雑誌]
- 作者: マガジンハウス
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2014/12/15
- メディア: 雑誌
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ますが、若い書き手の情報を得るためには、若い(?)人を想定した雑誌を手にする必
要がありです。
この特集には、豊崎社長と中島京子さんの対談のようにじじいを喜ばせるものもあり
ます。
この対談は、「本読みの棚に学ぶ」となっていますが、ここには書棚の写真が掲載
されていて、それを見るのが楽しいことです。この棚は、二段からなり、上段は豊崎
社長のもので、下段は中島京子さんのものだそうです。
この写真につけられているコメントであります。
1 海外小説の文学全集が並ぶ
2 文芸を読み解くための本がある。
3 ポストモダニズムの奇書がさりげなくある。
4 知らない作家や作品に出会える文学辞典。
5 子供時代から、何度も繰りかえし読んだ本がある。
6 稀少本がある。
7 知的で女子ウケする作家の全集がささって
8 言葉の面白さを楽しむ本を持つ。
1から4までは、豊崎社長の棚のものでありまして、5から8は中島さんの棚につけ
られたものです。
豊崎社長はすべて翻訳本でありまして、海外小説の文学全集とありますが、これは
池澤さんによる河出シリーズのもので、あとは白水のものと国書刊行会、新潮のシリーズ
ものがならんでいます。
文芸を読み解くためのものは、ロッジとカルヴィーノの著作でした。ポストモダニズムの
奇書というのは、当方の不得手のものでして、写真にあるものの版元はソニーマガジンズ
でした。文学辞典は、新潮社の世界文学辞典となります。
中島さんは、夏目漱石から金井美恵子さんまでであります。これには洋書も含まれてい
ます。何度も繰り返し読んだのは、岩波少年文庫の一冊、稀少本はフォークナーの「魔法
の木」、知的で女子ウケする作家とあると誰を連想するでしょうか。言葉の面白さを楽し
む本というところでには、谷崎潤一郎や山田風太郎さんのものがあがっていました。
このような棚を自分でもつくって本を並べてみたら、おもしろいだろうなと思いました。
まったく同じような切り口でならべるとすると、何をひっぱりだしてくるでしょうね。