新年の準備

 新年の準備とはいっても、当方がするのは正月休みに読む本を買うことくらいで、
あとは食料品買い出しのため車をだすくらいであります。
 当方の住む地方では大晦日からごちそうを食するというのがならいでありまして、
おせちの折というのは、大晦日の夕食の時にひらきまして、それを肴にお酒を飲む
というのが、全国どこでもやられていることだろうと思っておりました。
 大晦日といえば、おそばを食するくらいでおせち料理は正月用でしょうというの
は、北海道二世である家人の話でありまして、当方の家(北海道四世)の流儀に
最初はとまどったとのことでした。
 それはさて、北海道のお正月に欠かせないのは、お口取折でありますね。これは、
北海道以外では、あまり見られないとのことですが、わが家では日本酒は忘れても
これの購入は欠かしたことがありません。
 各社ともにお口取折には、力をいれていますので、今年のものを見てみることに
いたしましょう。

 当地ではごくごく一般的なスタイルでありまして、折のなかに和菓子でできた縁起
ものが詰められています。えびとたい(ねりきり)、鶴の子と松(求肥)、きんとん
すあま、ようかんというもので千円とちょっとの値段です。すこしお菓子が小さく
なっているようで、折が大きく見えることです。

北海道の老舗の折です。聞くところによると昨年は折に対してなかがすかすかで客か
ら、しっかりせいと声があがったようです。そのせいか、ことしはなかなか美しい
できばえのようです。えびとたい、黒豆、きんとん、まんじゅう、ようかんという
のが折らしい雰囲気をつくっています。

比較的新しいお菓子やさんによる折です。折といえば四角というのを捨ててこの形。
駅弁でもこのようなのがありますね。羊を形取ったお菓子や鯛、柿などがはいって
いまして、こういうのもありかです。 
 用意をしたら、食しなくてはいけないのですが、食べるのは平気ではあるものの、
そのあとが怖いことです。