年末読書計画

 年末から年始にかけて読む本を確保するといって、このところ本を購入していま
す。年間購書百冊というささやかな目標はなんとかクリアすることができそうです。
年間読破冊数お恥ずかしい限りでありますが、こちらのほうは、なかなかうまいこと
数字をかせぐことができません。
 ということで、年越し読書候補作品であります。
1 谷崎潤一郎の小説
 先日購入のちくま文庫版の谷崎集にある杉本秀太郎さんの解説には、「谷崎潤一
郎の傑作は、四十歳代半ばに立てつづけに書かれた『吉野葛』『盲目物語』『蘆刈
春琴抄』の四扁である。小説読みの巧者たちが、そう評している。私もその尻に
ついて同じことを言いたい。」と記しています。「吉野葛」でもうまく読めていな
いのですが、まだまだ修行が足りないな。
2 後藤明生 「この人を見よ」

この人を見よ

この人を見よ

 そこそこの厚さがあって、年越し読書にはむいていそうであります。
 後藤明生さんの足取りをたどって、大阪を歩いてみようと思いながら、いまだ
はたせずです。まずは俊徳道駅からですね。
3 青山光二 「青春の賭け」
青春の賭け 小説織田作之助 (講談社文芸文庫)

青春の賭け 小説織田作之助 (講談社文芸文庫)

 今回の「月の輪書林」の目録に影響されたわけではありませんが、青山光二さん
の小説です。織田作之助をとりあげたものです。これも大阪つながりとなりますか。
4 ヨーゼフ・ロート 「ラデツキー行進曲」 
ラデツキー行進曲(下) (岩波文庫)

ラデツキー行進曲(下) (岩波文庫)

ラデツキー行進曲(上) (岩波文庫)

ラデツキー行進曲(上) (岩波文庫)

 ウィーンフィルニューイヤーコンサートのアンコールが演奏されるときに、
これの最後にたどりついていたらいいのにです。
5 キュッヒル真知子  「青い目のヴァイオリニストとの結婚」
青い目のヴァイオリニストとの結婚 (新潮文庫)

青い目のヴァイオリニストとの結婚 (新潮文庫)

 世界で一番有名なオーケストラのコンマスであるキュッヒルさんの奥様による
もの。キュッヒルさんは、当方と同年の生まれですが、頭ははるかに立派です。
今年のニューイヤーコンサートコンマスは、キュッヒルさんでしょうか。