考える人 文庫特集 7

 当方にとっての新潮文庫であります。
 できれば、元版が新潮からでていて、文庫についても新潮というのがいいのであり
ますが、元は他社からでていて、新潮文庫にはいったことで、ロングセラーになった
とか新しい読者がついたなんていうこともあったでしょう。
当方が知人からすすめられた次のものはそうした一冊でしょう。

アメリカの鱒釣り (新潮文庫)

アメリカの鱒釣り (新潮文庫)

 非常に熱心なファンがいるブローティガンでありますが、当方は元版が出た頃から
気になっていながら、読めていなくて、知人からもらっても、新潮文庫になってから
も、読みあげるにはいたっておりません。晶文社の定番商品は、他社文庫の草刈り場
でありましたが、ブローティガンの「アメリカの鱒釣り」は、新潮文庫にラインナップ
に加わりました。
 元が晶文社で、文庫は新潮というものには、次のものもありです。
日本の喜劇人 (新潮文庫)

日本の喜劇人 (新潮文庫)

世界の喜劇人 (新潮文庫)

世界の喜劇人 (新潮文庫)

 当方にとっての新潮文庫といえば、これです。元版はどちらも晶文社でありますが、
中原弓彦名義ででたものを、本名の小林信彦名義にかえて、黒い背表紙の文庫本で販売
を継続しています。最近になってこれの決定版を出しましたが、これは値段が高くて
手が出ませんでしたが、この二冊をずっと出し続けている新潮文庫はえらい。