考える人 文庫特集 4

 新潮文庫のマイベストでありますが、いわゆるベストセラーははいってこないはずと
思っていましたら、カミュ「異邦人」は、新潮文庫のベスト10にはいっているとありま
した。
 いまほど新潮文庫のベストセラーで検索をかけてみましたら、「ほぼ日」のページに
あたりました。ここには、新潮文庫ベスト30までのリストと、すこしのコメントが
あり参考になりましたです。(  http://www.1101.com/shincho/  )
 新潮文庫の定番といえば、まずは日本の近代文学でありますね。漱石とかはもちろん
岩波にはいっていますが、新潮だけはいっていて、ほかでは読めない文庫というのも
数多くありました。記憶だけをたよりになにがあったろうかと思っています。
新潮文庫目録は、何冊かあるはずですが、すぐにはでてきそうにありません。)
 戦後文学に関しては相当に充実していたはずですが、最近はあまり読まれなくなって
いるのかもしれません。第三の新人などは、新潮文庫のイメージでありますね。
当方にとっては、この人。

質屋の女房 (新潮文庫)

質屋の女房 (新潮文庫)

 当方が手にしたものは、この装丁ではありませんでした。「悪い仲間」なども新潮文庫
で読んだような気がしているのですが、これは確認できていません。「僕の昭和史」も
よろしなのですが、あれは元々講談社からでたものですから、ここにはあげないことに
します。
「流離譚」は、元版と最初の文庫は新潮からでていますが、いまは講談社文芸文庫であり
ます。これは残念。新潮がプレミアム文庫に入らないのは賢明といえるかもしれません
が、そのせいもあって、最近新潮文庫が縁遠くなっているようです。
 北杜夫さんも新潮文庫ですね。
楡家の人びと (上巻) (新潮文庫)

楡家の人びと (上巻) (新潮文庫)

 当方が手にしたのは、この表紙のものです。上下巻でありました。いまは上中下と
三分冊になっているようです。
輝ける碧き空の下で〈第1部 上〉 (新潮文庫)

輝ける碧き空の下で〈第1部 上〉 (新潮文庫)

 ブラジルの勝ち組負け組を取材した作品です。北杜夫さんのファンというよりも長い
小説が好きであったことでこれも手にしました。
 その代表作が新潮文庫ということになれば、この人もであります。
宣告 (上巻) (新潮文庫)

宣告 (上巻) (新潮文庫)

永遠の都〈1〉夏の海辺 (新潮文庫)

永遠の都〈1〉夏の海辺 (新潮文庫)

 井上ひさしさんも新潮文庫にいいものがそろっています。とりあえずあげるとすれば、
次のもの。
新釈 遠野物語 (新潮文庫)

新釈 遠野物語 (新潮文庫)

吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)

吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)