本日は長谷川四郎さんの祥月命日であります。亡くなったのは昭和62(1987)年で
ありました。
朱雀さんも、長谷川四郎さんの命日に呼応してくださいました。
いつもありがとうございますと、親戚縁者になりかわりまして、図々しくも御礼です。
http://suzaku62.blog.eonet.jp/default/2014/04/post-4be8.html
数日前から関西に来ていまして、長谷川四郎さんと関西のつながりはないだろうかと
思っていましたら、朱雀さんが四郎さんが抑留から復員したのが舞鶴であったとあり
ました。そうかそういうつながりがあったかと思いました。
今回、持参の本には復員の経緯を伝える文章は掲載されていないように思います。
最近で長谷川四郎さんに言及していたものとして何があったろうかと思っているの
ですが、小沢信男さんの「捨身の人」には、当然のとありました。そのほかでといえば、
残念でありましたのは、先日の朝日新聞での映画「デルス・ウザーラ」の紹介でした。
「デルス」といえば四郎さんというのが、当方の認識でありますが、黒澤明の映画から
「デルス・ウザーラ」に来た人は、四郎さんには届かないようです。これは残念。
本日、持参しているちくま日本文学全集(文庫版)の長谷川四郎集の解説は鶴見俊輔
さんですが、次のような書出しです。
「デルスゥ・ウザーラという人物にたどりつくのに、私は長い年月かかった。
(その名を私に教えたのは藤田省三で、マルクス、ヘーゲルの読書歴のあとに、
デルスゥ・ウザーラに彼は出会った。だからこそこの人物像から多くを彼はひきだすこと
ができたのだろう。)・・・・
アルセーニエフの「デルスゥ・ウザーラ』が出版されたのは1929年である。
この本を長谷川四郎が訳したのは1943年、戦争中のことである。彼はその時、三四歳
で、この人の文筆上の仕事の初期にあたる。・・・デルスゥは長谷川四郎の仕事全体の
底にうまっている人物であるように私は感じる。」