仕事帰りに本屋へ 2

 当方が目にしていないだけかもしれないのですが、10月から刊行されるという
丸谷才一全集の内容見本はできているのでしょうか。
文藝春秋社のホームを見ても、これがよくわからない。そもそも刊行についての記載は
あるのだろうか。
かって、文藝春秋社には「本の話」というPR誌があって、あれは最初のころ、けっこう
気が利いていて好きでありました。丸谷才一さんの連載もあって、それは一冊にまと
まっているのですが、紙の「本の話」を廃刊するときには、Web版「本の話」に引きつ
というようにアナウンスされていたように思うが、アマゾンで近刊案内されていると
いうのに、いまだ本家本元のWebの案内がパットしないというのは、相当に残念なこと
であります。
 ということで、この時点で参考になったのは、以下のページでありました。
http://www.hanmoto.com/jpokinkan/bd/9784163826806.html
 このページには、次のようにありました。
「2013/10/16発売予定 文芸
 丸谷才一全集 第五巻 「女ざかり」ほか
 本体価格:5,200円+税 判型:四六 Cコード:C0393 丸谷 才一(文藝春秋
巧みなストーリー展開で絶賛されベストセラーとなった「女ざかり」、
短篇「鈍感な青年」単行本未収録の「墨いろの月」などを収録。
丸谷才一の多岐にわたる仕事を網羅した待望の全集がいよいよ刊行開始!
「小説」「評論」各6巻ずつ、全12冊を毎月順次刊行していきます。」

 文藝春秋社のオフィシャルページにもありましたです。(ほんと目立たない。)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163826806
 
 全12冊で、小説が6冊、評論が6冊であるのに「多岐にわたる仕事を網羅」というの
は、どうでしょうね。全小説、全評論というものであって、これで全集というのは
おこがましいか。そういえば、かって文藝春秋社からでていた批評集も六冊であったで
しょうか。
 これの刊行を記念しての講演会が開催と、昨日に記載しましたが、これは世田谷文学
館ではなく、神奈川近代文学館でありました。辻原登館長というのであれば、こちらの
ほうがふさわしいか。東海大学文芸創作学科というのは、湯川豊さん、辻原登さんと
いう丸谷全集編集委員が指導していましたし、丸谷さんは横浜にフランチャイズをおい
た野球チームの大ファンでありましたからね。
 この講演会のことを知ったのは毎日新聞でによってであったようです。毎日読書欄も
丸谷さんのホームグランドでありましたです。
「今週の本棚・情報:「丸谷才一全集」記念講演 毎日新聞 2013年09月29日東京朝刊
 神奈川近代文学館横浜市中区、辻原登館長)は10月26日、「丸谷才一全集」
文藝春秋)の刊行記念講演を行う。本紙「今週の本棚」書評執筆者らのあいさつ、
講演、対談がある。入場料1000円。午後1時半開演。
第一部「作家の秘密・文学の謎」(三浦雅士氏講演)
▽第二部「丸谷さん・その肖像」(湯川豊松家仁之両氏の対談)。
問い合わせは同文学館(045・622・6666)。」