関西から届いた「古本の時間」を開いています。
古本に関わる人についての肖像が魅力的に描かれていますが、昨日まで手にして
いた木下順二さんの本に登場する人は、ほとんど旧制高校から帝国大学を卒業した立派
な方ばかりでありますが、「古本の時間」に登場する方々は、人間として立派な人は
たくさん登場するのでありますが、学歴社会のエリートはほとんど登場しません。
目次をみていて東京大学卒業というのは、山口昌男さんがそうでありますが、山口さ
んも学歴エリートという生き方の人ではなかったと思います。
古書店主人というのは本の目利きでありますが、人間にも通じていなくてはいけない
ようであります。
