年の初めのといえば、本日は昔からの仲間との新年会でありました。
普段ほとんどお酒を飲む習慣がない、当方ではありますが、年の初めくらいはめでたく
酒を飲まなくてはです。いくらも飲まないのに、すっかり酔ってしまいました。
ということで、本日は酔って候です。
昨日の続きをさらっとやりまして、お茶を濁します。
四方田犬彦さんがあげている文庫解説の三冊を紹介しましたが、同じくゲストで
あります岡崎武志さんは、どのような三冊をあげているかでしょうか。
これが、次の三冊でありました。本の紹介にはいる前に岡崎さんの書き出しから
です。
「いい映画を観たあとは、その感想を誰かと喋りたくなる。文庫の解説は、ちょうど、
それと同じ役目を果たしている、とどこかで読んだ。私も、多くの文庫を読みあさった
高校時代、解説を読むことで、本とのつきあいかた、作品読解の急所を教わったので
ある。
今回は、そんななかから三冊選んでみた。」
ということであげているのが、以下のもの。
谷川俊太郎詩集 角川文庫 1968年12月 解説 大岡信
人気の谷川俊太郎さんでありまして、角川文庫だけでもいくつもの版がでています。
この版の情報をリンクすることができませんでした。そういえば、岩波文庫にもはいり
まして、本日の朝日新聞広告では、岩波文庫としては異例の扱いでありました。
いまや、日本の国民的詩人でありますね。
二冊目は
- 作者: 庄野潤三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1971
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
さんですが、元版のほうの解説は、小沼丹さんであります。どちらの解説担当も
庄野潤三さんの「文学的同志」であります。
岡崎さんの大好きな作品とのことです。
「 おそらくは十回以上は読み返している『夕べの雲」は、小沼丹の解説も十回以上
読んだ勘定になる。また、この解説で、小沼丹という優れた文筆家の存在を知ったの
だった。」
三冊目は、
- 作者: 山本周五郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1970/03/18
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
これは意外な組み合わせのように思いますが、これが絶妙で、「見本のような名解説」
と評しています。
「季節のない街」といえば黒沢明作品「どですかでん」のもとになったものですね。