本日の花 3

 本日の花として、ぐだぐだと記していますのは、なんのことはない自宅で咲いた
ユリイカ」の花を見てもらいたいと思ったからかもしれません。
 数年前から初心者むけのバラの花を育てて楽しんでいますが、当方はほとんど後方
支援でありまして、下草とりとか花が咲いたらカメラにおさめるというのが役割で
あります。
 
 これはもちろん二番花でありまして、一番花はもっと見事でありますが、ほかの
花がたくさんあるときよりも、花が少なくなっている時期に咲く花はありがたしで
あります。
 最後に創元ライブラリー文庫版「中井英夫全集 11 薔薇幻視」の森真沙子さん
による解説からの引用です。
中井英夫にとっての薔薇はシンボリズムにとどまらない。薔薇の色と不動尊の眼の
色との奇妙な符合から、かの『虚無への供物』を発想し、”流刑の薔薇””流薔園”
という美しい言葉をも生み出して、薔薇はあたかも彼の”化身”であるかのような、
もの狂おしいイメージ喚起力を持つに至っている。」
 バラ「ユリイカ」はアルキメデスに由来するものですが、ポーの「ユリイカ」も
あることから、バラ ユリイカというのは文学に由来していると思いたいものであ
あります。