今年も「海鳴り」 4

 当方にとって「海鳴り」の楽しみは、山田稔さんの文章を拝見することであり、
ノアの書き手の方々の消息を知ることでありますか。
たとえば、社主 涸沢さんの文章から引用します。
「一昨年二月四日に亡くなった川崎彰彦さんの墓が、昨年四月、大和郡山極楽寺
墓所に建立され、第一回の偲ぶ会『夜がらす忌』を持ったが、今年は四月十四日が
第二回となり、日野範之さんの講演を聞いた。
 石碑には、川崎さんの句『虫穴を出ずるより吹く春の風』が刻まれている。今年の
遅かった桜も終わりで、郡山城の花は春の風にさかんに散った。」
 小沢信男さんにいわせると「人は生きていたように死んでいる」でありまして、
川崎さんの場合には、まるで生きていた時と同じように慕われて、「偲ぶ会」が行わ
れるようです
 「夜がらす忌」というのですね。