百歳までの読書術 9

 文藝春秋社から出ていた「ノーサイド」という雑誌は、いつ頃まででていたのであり
ましょう。そう思って検索をかけましたら、「ノーサイド」何号かのの特集タイトルを
掲載しているページがありました。これによると91年から96年にかけて刊行されて
いたもののようです。
http://sohske.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_24e8.html
 当方が購入したのは、ほとんどが山口昌男さんが登場していたものと思います。
当時山口組といわれたチームのメンバーであった坪内祐三さんが企画にかかわり、山口
昌男さんをひっぱりこんだように見えます。
 その昔の「マリクレール」の特集は、その後に角川文庫から「活字中毒養成ギプス」
とか「読書の快楽」というタイトルで刊行されているのですが、この「読書名人伝」に
ついても、どこかで文庫化してもよろしいものでありますのに、文芸春秋社の文庫には
似合わないし、かといって角川文庫に売り渡すのもいかがかということで、日の目を
見なくなっているのでしょうか。
「読書名人伝」という特集の冒頭におかれた文章の引用です。
「寝ながら読む、正座して読む、暗記するまで読む、塀の中でも読む。本に憑かれた人
たちの、尋常ならざる読書生活。そのユニークな読書法、本のある生活を、あらゆる
角度から照らしだし、とことん本とつきあった人生を紹介する。登場するのは、明治
大正昭和を生きた名人奇人の読書家、六十五人。誰が読書『名人位』を獲得するか。」
 この六十五人を紹介するのは、池内紀・井波律子・大塚健洋・大月隆寛・大沼晴暉・
鹿島茂・北嶋美雪・紀田順一郎・狐・京須偕充・佐伯修・坂崎靖司・柴田紳一・鈴木正
須田正一・高島俊男谷沢永一坪内祐三内藤誠中野三敏・中見立夫・長谷川郁夫
福田和也水原紫苑武藤康史山口昌男・山野博史・吉野孝雄 という方々であり
ます。
 1995年でありますので、いまから17年も前のことです。吉野孝雄さんと見ると宮武
外骨がでるのかなとか、鈴木正さんは狩野亨吉さんでありますね。それじゃほかには
どんな人が登場するのでありましょうか。