旅の空から 5

 すでに旅からは戻っているのですが、もうすこし旅で出会った話です。
 今回の関西旅行は、ちょうど紅葉の時期にあたったせいもありまして、京都の宿は
どこもいっぱいとのことで、どちらかというと大阪を軸に動くことになりました。
 京都よりも大阪のほうが大きくて、街のなりたちも複雑であるように思います。
大阪不案内の当方には、北(梅田)と南(難波)をつなぐ御堂筋線だけで用が足りて
しまいますが、当然ながら大阪はそれだけではありません。
 今回の旅行における縦軸は、谷町筋というものでありました。「たにまち」というの
は、相撲などのスポンサーの別名となっているものですが、そのスポンサーが谷町筋
居住していたことから、隠語として定着したとあります。
 今回の旅行では地下鉄の谷町線を良く利用したのでありますが、「たにまち」は地下
鉄を利用したりはしませんからして、隠語のもとになった雰囲気を味わうことはありま
せんでした。
 たまたま大阪市営地下鉄谷町線の「谷町6丁目」で待ち合わせとなり、駅周辺の案内図
をながめておりましたら、ここに「大阪文学学校」の文字が飛び込んできました。
この学校については、拙ブログでもなんどか言及したことがありましたが、どこにある
のかは、まったく頭にはいっておりませんでした。
( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20090214 )
 この時に「仙台が親戚」様より、以下のようにコメントをいただいておりました。
大阪文学学校は、小生の仕事場に近く、狭い谷町筋が拡張され大阪を南北に貫く一番
大きな町筋(長さでは一番長いです)のほぼ中心にあります。ちなみに大阪では南北の
通りを「筋」東西を「通り」と言ってます。
市街地改造ビルの玄関にさりげなく大阪文学学校の看板が立つのみ、煩雑な町とは無関係
だというばかりで、影が薄いか、近くの住民に無視された存在です。そう言う小生も近く
漢方薬局に行きますがほとんど意識していません。ちなみに湯川書房からここに関係あ
る、葉山郁生氏の「雨の道化たち」小説集1981が出ています。」
 待ち合わせの時間には、すこしありましたので、案内図に従い4番出口をのぼって、
先に進みましたら、なるほどビルの一階に大阪文学学校の看板が立つておりました。
これをはいればどうなるのかと、3階まであがってみましたら、大阪文学学校掲示板が
ありました。

 まったくもって、犬もあるけばのような話ではありませんか。