小沢信男著作 53

 小沢信男さんの最近の発表した文章 二つを目にしました。一つは毎月連載している
もので月刊「みすず」の表紙裏にあるものです。これは「賛賛語々」というタイトルで
連載13回目となりました。
 その月ごとに俳句を選んで、その俳句にあった文章を添えるのですが、今月は「五月
場所」とありますので、大相撲が話題となります。
これにちなんだ俳句は、久保田万太郎のもので
「 大関によるとしなみや五月場所 」とあります。
 大相撲興業の五月場所開催は決まったのでありましょうか。
 
 もう一つの文章は、「en-taxi」33号にありです。先日にどなたかのブログを拝見して
いたときに小沢さんの文章が33号にあって、それの一部が引用されていました。
小沢信男ファンとしては見逃せないと購入しました。
今回の特集は「作家たちの東日本大震災」というもので、小沢さんの文章はコラム欄への
掲載ですが、「津波ビフォーアフター」というタイトルで、全体の特集にあった内容と
なっています。
 この号への寄稿を依頼したのは坪内祐三さんでしようか。ちなみに、坪内さんはこの号
に大震災を体験の文章を一本と連載の文藝綺譚で「大相撲のないこのわずか数ヶ月の間
に」という文章をのせています。
 この号における「小沢信男」さんの肩書きは「文筆家」というもので、小沢さんへの
坪内さんのリスペクトがうかがえるように思えたのですが、どんなものでありましょう。