続「湯川共和国」 8

 本日、拙ブログに、次のトラックバックが寄せられました。ブログの主は善行堂の
お客様のようであります。彼が反応してくださったのは、拙文ではなく、「仙台が親戚」
様の書き込みであります。
( http://d.hatena.ne.jp/ConstantinFil/20101117/1289973706  )
 焼津市の伊東康雄さんが刊行された「夢のあとで」を入手できた喜びを記した内容に
なっていましたが、そうかいよいよ、「夢のあとで」が現実のものとなったかという
思いで、このブログ拝見しておりました。
 伊東さんは、見ず知らずの当方にも刊行案内のおはがきをくださいました。

 伊東さんは、湯川書房の熱心なファンとして著名な方で、三月に大阪でありました
「湯川展」の時には、わざわざ病躯をおしてオープニングにいらしており、お顔を
見ることができました。なるほど、この人が、焼津の伊東さんであるかと、画家さんと
お話をしているのを、遠くから見ておりました。
 いただいたご案内はがきには、次のような文章がありました。(無断で引用となり
ますが、伊東さん、どうぞお許しください。)
「 忘れ難き友湯川成一が逝って二度目の暑い夏が過ぎて行きました。
  没後、彼との四十年間におよぶ付き合いの日々を回想しながら、ある日ふと思い出
  を封じ込めた美しい書物を作ってみたくなりました。彼は、あちらで『また馬鹿な
  ことをやっている』と笑っているでしょう。
  素人のやることですが、ご笑覧いただければと思いご案内させて頂きます。
    二千十年十月吉日                   伊東康雄拝 」
 当方の手元に、この葉書がいつ届いたものかはっきりいたしませんが、十月である
ことは間違いがありません。しばし、思案してから予約のはがきをお送りいたしました。
限定80部のものでありますので、ブログなどで紹介をして混乱をまねいてもいけないと
思い、この案内はがきのご紹介も、これまで控えておりました。
 拙ブログで、続「湯川共和国」をはじめたには、これを綴っているうちに、「夢の
あとで」が手元に届くのではないかと思ったからであります。