「文化の秋」といわれる時期になりまして、各地で文化祭行事がはじまっている
ようです。当方の住む町でもそうでありまして、本日と明日の二日にわたって、
陶芸展というのが駅前の大型店の催事場で行われています。これにあわせて、古本
バザーがあるというので、期待もせずにいったのでありますが、これがとんでも
ない話しでありました。
買い物袋に3つくらい入れて買いましたが、せどりさんが狙うめぼしいものは
ほとんど当方がさらってしまいましたので、拙ブログを見てから、はるばるおこしに
なりましても、獲物はない可能性がありです。
この時期は、学校祭などでも古本バザーなどが開催されています。以前に南陀楼綾繁
さんが、お住まいの近くにある開成中学・高校の学校祭の、古本バザーでたくさんの
収穫を得て、翌年からは開成の学校祭の開催日をチェックするようになったということ
を書いていたように思います。専門家の方が関わっての古本市とくらべると、古本
バザーは持ち寄ったものをできるだけ単純な値付けで販売することになりますので、
それだけ面白いのかもしれません。
本日の古本バザーは、文化団体の活動資金を確保するためのものでしょうか。公立
図書館の廃棄本などもならんでいました。
前置きはこのくらいにして、本日の収穫は以下のとおりです。(ほんとは、この
くだりのBGMで「軍艦マーチ」をならしたい気分です。)
上の写真に写っているほかに、「銀花」72号なども購入しましたので、これは質量と
もに十分といえるでしょう。一番の驚きは、これに投じた資金でありまして、単行本は
一冊20円均一、中勘助全集は一冊50円でありました。しめて820円(!!!)というの
が本日のお勘定です。まさに「古本者の楽園」であります。
あまり気分がよいので、本日は祝杯をあげようかと思いました。
上段においてある単行本の背表紙が見えるようにいたしましょう。
これが全部、一冊20円ですよ。左端は「さらばきまぐれ美術館」洲之内徹の図書館
廃棄本です。その右には庄野潤三のもの3冊、永井龍男3冊、小沼丹1冊が見えるで
しょうか。永井龍男と小沼丹は極美本で、これをもってらした人は、これをどうして
手放したのだろうと首をひねるばかりでありました。