東京堂で買った本 2

 東京堂ふくろう店で購入した「木靴をはいて」は長谷川兄弟の三男 長谷川濬さんの
貴重な著作です。
 長谷川兄弟を追いかけている人や函館に関心をもっているかたには見逃せない著作で
ありますが、長谷川濬さんが、今ではほとんど無名となっていることや、版元が小さくて
宣伝もあまりできていませんことから、知られていないのは残念なことです。
 当方は新聞の記事で目にして、これが刊行されたことを知って、どうやって入手しよう
かと考えているうちに、一年以上も経過していました。結果としては、神保町の東京堂
現物を手にして入手したのですから、このようにして確保できたのが一番良い出会いで
あったかもしれません。( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20090525 )
 この「木靴をはいて」の刊行は、編集にあたった大島幹雄さんの長年の努力が形と
なったものですが、この本は、長谷川濬さんの評伝を書くために資料調査している過程に
おける副産物であって、最大の収穫は、今後に期待なのかも知れません。
 大島幹雄さんは、「サーカスやクラウンを海外から招聘する」仕事をしている方で、
「サーカス文化の会」事務局長をやっているのだそうです。ロシア圏の団体の招聘作業
などから、その道の先駆者 神彰長谷川濬の存在は、ずっと気になっていて、神彰
評伝を刊行したのちは、長谷川濬の資料探索を行っていて、その一部は「デラシネ通信」
という大島幹雄さんのホームページで紹介されています。
デラシネ通信」http://homepage2.nifty.com/deracine/
長谷川濬についてhttp://homepage2.nifty.com/deracine/russia/shun/raven-index.htm
 大島幹雄さんの代表的な著作は次のものです。

虚業成れり―「呼び屋」神彰の生涯

虚業成れり―「呼び屋」神彰の生涯