最近の新聞から2

 若松賤子さんは、江戸時代末期のお生まれです。
( 元治元年3月1日(1864年4月6日) - 明治29年(1896年)2月10日)
 当方の曾祖母にあたる年齢です。(当方の祖母は明治27年生まれですから。)
 ウィキペディアにも、ちゃんと取り上げられていて、ほっといたしました。最近は、
ネットのおかげでいろいろと情報を得ることができるようになっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E6%9D%BE%E8%B3%A4%E5%AD%90
 そういえば、若松さんを取り上げた著作もいくつかあります。
http://www.minatonohito.jp/books/b067.html

とくと我を見たまえ―若松賤子の生涯 (1980年)

とくと我を見たまえ―若松賤子の生涯 (1980年)

 当方は、若松賤子さんに関心を持っているのですが、このどちらも手にしたことが
ありません。前者は研究書で、後者は小説でありますから、読むとすれば後者のほうが
先になりそうです。
当方が、現在、目にすることができる若松賤子さんの文章は、岩波文庫「小公子」の
「前編自序」のみであります。
「 私は深く幼子を愛し、その恩を思ふ者で、殊に共々に珍重す可き此客人を尚一層
優待いたし度く、切に希望いたします。夫故幼稚園、小学校などの設けは、私の心に
とっていとも尊く、悦ばしい者です。夫巳ならず、近年少年文学の類がポツポツ世に
見える様になって来ましたが、これも真心より感謝して居ります。それ故、只今訳して
此小さき本の前編を出しますのも、一つには、自分が幼子を愛するの愛を記念し、
聊かホームの恩人に対する負債を償う端に致し度いのみです。」
 この文章は、明治25年に書かれたもののようですが、いまから百年も前の文章で
あるとは思えないほどです。(この文中の、客人にはまろうどと、負債にはおいめと
かながふってありました。)
 こうした文章となったのは、幼児のころから英語を学んでいたことと関係がありで
しょうか。