2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「図書」5月号 2

岩波「図書」5月号を見て、目にとまった文章二つです。 ともに当方にとっては初めてお名前を聞いた方でありました。お一人は小倉紀藏と いう方、専門は東アジア哲学とありました。TVで韓国語の講師などを勤めていますし、 著書もある方ですが、当方はこの文…

「図書」5月号

岩波「図書」5月号が届いておりました。 今月の冒頭には「伊藤若沖、ジョウ・プライス、そして私」という辻惟雄さんの文章 がおかれています。すごい人気の若沖でありますが、当方はいまだ見る機会に恵まれて おりません。若沖ブームの火付け役による回顧的…

デルスー時代

長谷川四郎さんのすこしでも読み返す期間(山猫忌)であります。 四郎さんの作品のなかでも小生が偏愛する「デルスー時代」です。この作品につい ては以前にも黒沢映画との関係で話題にしたことがありますが、珍しくご自分のこと について書いている作品とな…

庭仕事のはじまり

最低気温が氷点下を記録することがなくなり、庭の花数も増えてきました。 桜の開花はまだ先ですが、当地はこれから庭仕事が本格化します。本日は芝生に 目土をいれました。芝よりも雑草(スズメノカタビラ)のほうが優勢になっている ところもありですが、除…

朝ドラ効果

朝のTVドラマのおかげで、「暮しの手帖」とその編集者関連の本が便乗本のように でていますが、こういう便乗は賛成でありますね。 「暮しの手帖」は創刊編集者 花森安治さんの個性が強烈ですから、花森の後に 花森なしでありまして、花森さんの遺産をまもっ…

借りている本

図書館から借りている本が、ほとんで読めていなくて、返却をすることになりそう です。いろいろと目移りすることがありまして、それがこの結果であります。 今回読もうと思って、なかなかうまくいかなかった気の毒な本というと、次のもので あります。徹底抗…

「山猫忌」 5

堀江敏幸さんによる長谷川四郎さんについての評を見ましたら、四郎さんの本を手 にしようという気が失せるかもしれません。四郎さんの文章は、読みやすくて、読む とわかったような気になるすぐれものです。堀江さんにいわせると、読みやすさに惑わ されるな…

「山猫忌」 4

当方が一番最近に長谷川四郎さんの名前を眼にしたのは、芸術新潮「定形外郵便」 第24回「体験の角度について」においてでありました。著者は堀江敏幸さん。 堀江さんは、最初の文芸評論集「書かれる手」で長谷川四郎さんを論じています。 「脱走という方途」…

「山猫忌」 3

この時期は、長谷川四郎さんの文章を読むようにしています。 ちくま日本文学全集「長谷川四郎集」に収録されている「駐屯軍演芸大会」を読ん でいましたら、どういうわけか「デルスー時代」を手にしたくなりました。 本日眼にした坪内祐三さんの「考える人」…

「山猫忌」 2

今年の「山猫忌」では、この一年くらいで眼にした長谷川四郎さん関係のものを 話題とすることにしています。 四郎さん関連については、その都度話題としているせいもあって、すでにこの場 で取り上げでしまっていますが、その一つは、山田稔さんの「天野さん…

本日は「山猫忌」

本日は長谷川四郎さんの命日「山猫忌」です。 亡くなったのは1987(昭和62)年4月19日でした。そろそろ亡くなって30年となり ます。別に「山猫忌」ということで、長谷川さんをしのぶ集まりがあるわけではな く、思い思いのスタイルで長谷川さんの作品を読み…

「本の雑誌」 5月号

月も半ばを過ぎましたので「本の雑誌」5月号を手にしています。本の雑誌395号作者: 本の雑誌編集部出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2016/04/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 今月号の特集は「週刊誌の時代が再びや…

本日のブックオフで 2

工藤正廣さんの「秋田雨雀紀行」を手にしています。”秋田雨雀”紀行作者: 工藤正廣出版社/メーカー: 津軽書房発売日: 2008/08/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 工藤正廣さんは、ふるさとを同じくする秋田雨雀さんのごく初期の作品を取り上げて …

本日のブックオフで

久しぶりにブックオフへと足をのばしました。ブックオフでの予算はワンコインで 五百円(税別)となります。本日は、以前から目をつけていた、次の本を購入です。”秋田雨雀”紀行作者: 工藤正廣出版社/メーカー: 津軽書房発売日: 2008/08/05メディア: 単行本…

地震お見舞い

昨晩に熊本地方で大きな地震があって、いまも余震は続いているようです。 震源地に近い町では大きな被害がでているようで、朝のTVニュースでは自宅を逃れて 路上で一夜をすごした方々のうつしだされていました。自宅で暮らすことが困難と なった方も多くいら…

到着 川崎彰彦傑作撰

発行元に注文をしておりました「川崎彰彦傑作撰」が届きました。 本当に刊行委員会の皆様のお仕事に感謝であります。400ページで2千円ということ は承知していましたが、手にしてみてあらためて、その安さに驚きました。 もともとが300部限定の出版物ですか…

Poetica 第三号

富士川英郎さんを特集した小沢書店「Poetica」第三号を手にしていましたら、編集 部が記しています「雑司谷通信」に「第二号『篠田一士』特集が在庫切れとなり、ご 迷惑をおかけしました。読者カードで継続送付のお申し込みをくださった方が予想以上 に多く…

Poetica 第三号

富士川英郎さんについての本を読んでいましたら、小沢書店がかって刊行していた 「Poetica」第三号が「富士川英郎」さんを特集しているとわかりました。 「Poetica」なら揃っているはずと確認してみましたら、次のものでありました。小沢 書店とゆかりの深い…

手にしている本 2

「ある文人学者の肖像」を読んでいますと、当然のように富士川英郎さんのものが 読みたくなってきます。 父親のことを書くのでありますから、著者はできるだけ対象である父親と距離を とって、冷静にかかなくてはいけませんですね。この本は、著名な学者であ…

手にしている本

今回の旅行に持参したのは柴田元幸訳「僕の名はアラム」でありました。僕の名はアラム (新潮文庫)作者: ウィリアムサローヤン,William Saroyan,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/03/27メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る 本文は…

東京の書店

東京から戻っています。今回は桜の名所を何カ所かめぐっておりましたが、本屋に はほとんど近づくことがありませんでした。三日間で本屋によったのは、たった一店 でありまして、それも時間待ち合わせのために立ち寄ったいうのですから、なさけな やです。そ…

本日もお花見

東京花見旅行も本日でおしまいです。 東京の桜は盛りを過ぎて、あちこちで散った桜が絨毯のようになっていました。 本日の桜は、谷中霊園のものです。日暮里駅からあがってきたところにある天王寺 では、花まつりをやっていました。ここでは甘茶のふるまいが…

本日もお花見に

あいにくなお天気となりましたが、雨は午後3時頃には気にならなくなって、お花見 散策をすることができました。 本日足を運んだのは、目黒川に沿った散策路です。中目黒から下目黒へ向かって歩き ました。すでに盛りはすぎていますが、まだまだ鑑賞にたえま…

本日はお花見旅行

あちこちからさくらが満開という便りを聞きますと、気持ちが動きます。 昨年まででありましたら、仕事の都合を気にしなくてはいけませんでしたが、 今年は、はれてフリーとなり、思い立ったら吉日です。 その昔に、大学での仕事に終止符をうった丸谷才一に声…

まさかの人が

本日、「みすず」4月号が届きました。 早速に表紙裏にあります小沢信男さんの「賛々語々」を拝見です。連載も67回目と なりました。一年間で11冊ですから、連載も7年目にはいりました。前任者はもっと 長期の連載でありましたので、まだまだつづけてもらいた…

新旧 読みくらべ

サローヤンは、どういうわけか「第3の新人」といわれた作家たちに人気があったと いわれています。サローヤンの代表作といわれる「我が名はアラム」を三浦朱門さん が、「人間喜劇」を小島信夫さんが訳しているということからも、それはうかがえま す。三浦…

本日の書店で

本日は車にのって、文庫本を買いにいきました。新潮文庫のお目当ての新刊を購入 するために車で移動しなくてはいけないとは、つらい時代となったものです。 この本屋さんは、町の本屋さんが大型店のなかでやっているこじんまりとした店 ですが、特に目利きの…

空足となり

昨日とくらべると、すこし季節が後戻りしたような本日のお天気でした。気温があ がらず、しかも風がありましたので、庭での作業は早々に切り上げとしました。 本日の新聞広告に、昨日に拙ブログで話題とした新潮文庫「村上柴田翻訳堂」の ことが大きくでてい…

いよいよ四月 

年によっては三月末から新年度のスタートですといってアナウンスするNHKも、今年 はカレンダーのまわりがよろしいせいか、すくなくとも今週いっぱいは朝ドラも昨年 からのものをやっています。三月末に新年度の番組がスタートするというのは、やは り違和感…