2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

新潮文庫 創刊100年 2

新潮文庫の「創刊版完全復刻」というのは、やはり賞賛に値する快挙でありますね。 ほとんど店頭に並ぶこともなく、多くの人の目にも触れることがないだろうというの が残念ですが、この時代に、こんなにも手間のかかることを大出版社がやるのは偉い です。 …

新潮文庫 創刊100年

昨日に届きました新潮社「波」9月号には、ちょうどなかほどに「新潮文庫創刊100年 記念特集」がありました。新潮文庫が創刊100年ということは、この7月に「考える人」 が文庫特集をしたときに話題にしておりました。 ( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/201…

本日の新聞から 2

本日とはいっても、新聞は昨日のものであります。高橋源一郎さんの「論壇時評」に あった古山高麗雄さんの文春文庫です。 「二十三の戦争短編小説」というのは、あとがきに「文藝春秋の萬玉邦夫さんが、 このような私の戦争短編集を編集してくれた。」とあり…

本日の新聞から

本日の朝日新聞朝刊 高橋源一郎さんの論壇時評の見出しには「戦争と慰安婦」と あります。元過激派左翼の高橋源一郎に好きなことを言わせおってと、朝日新聞を 眼のかたきにする陣営の方たちは、反撃ののろしをあげるのでありましょう。 高橋源一郎さんが取…

私の読書遍歴

先日に哲学者の木田元さんが亡くなられたとありました。 当方は、木田さんが専門とする分野の本は、まったく読んだことがありませんが、 「私の読書遍歴」は楽しんで読みました。亡くなったのを機に、手にしてページを 開いています。私の読書遍歴――猿飛佐助…

最近に買った本

先日に百貨店にある本屋へとよって、光文社古典新訳文庫の「新アラビア夜話」を 購入したのですが、そのときに久しぶり岩波文庫がならんでいる棚の前に立ちました。 最近は岩波文庫の新刊は、岩波「図書」の新刊案内で見るのみで、ほとんど現物を 見ることが…

はじめての地蔵盆

大阪に親戚ができて「地蔵盆」という行事を知りました。 たしかこういう行事があるというのは、松田道雄さんの新書かで目にしたことが あったように思うのですが、百聞は一見に如かずであります。 大阪では、子どもが生まれると子どもの名前を書いた提灯を奉…

夏の一冊 5

本日は電車で移動をしていましたが、これの車中では光文社古典新訳文庫の 「新アラビア夜話」を手にしておりました。新アラビア夜話 (光文社古典新訳文庫)作者: ロバート・ルイススティーヴンスン,Robert Louis Stevenson,南條竹則,坂本あおい出版社/メーカ…

夏の一冊 4

スティーブンソンの「新アラビア夜話」でありますが、これの岩波文庫版の書影を 掲げたいと思うものの、残念旅先であります。岩波文庫に関心のある方は、先刻ご承 知でありますが、かっての岩波文庫は「範をかのレクラム文庫にとり」でありまして、 いまより…

夏の一冊 3

「夏の一冊」ということで、「あしながおじさん」を話題にしていましたが、作中の 主人公がスティーブンスンの作品を読んでいるとあって、驚きました。いったいどの ような作品にはまっていたものか、それははっきりとしません。 そう思っておりましたら、ち…

夏の1冊 2

夏の一冊で「あしながおじさん」をあげたのは、なによりもその挿絵が印象に残って いるからであります。 昨日には「麦わら帽子に虫取り網」姿の主人公と記しましたが、これはもちろん当方 の思い違いであります。昨日の岩波少年文庫版のカバーの絵を見ました…

夏の1冊

「本の雑誌」9月号が届きました。今月の特集は「本の雑誌が作る夏の100冊!」と いうものです。「中高生の子を持つ親が子どもに読ませたい文庫」となります。 当方は、とっくに子どもたちは大きくなって、中高生のころにどのようなものを 読んでいたのかもわ…

悪夢の途中

先日にダンボール箱を見ていたら、小林信彦さんの「セプテンバーソングのように」 がでてきました。セプテンバー・ソングのように 1946‐1989作者: 小林信彦出版社/メーカー: 弓立社発売日: 1989/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブ…

戦後と戦前の間 3

先日に丸山真男さんがなくなったのが8月15日と記しましたが、小尾さんはいつなく なったのでありましょうと検索をかけてみましたら、2011年8月15日に死亡とあるのを 見て驚きました。そうか、小尾さんが亡くなったのは8月15日であったか。 2011年8月といえば…

戦後と戦前の間 2

戦後69年でありまして、戦争を体験した方々はたくさんいるのですが、それを引き ずっているのは、ほとんど沖縄だけになっているようであります。国内では空襲とか 原爆によって一般人が亡くなっているわけですが、もちろんこの方々は戦没者慰霊祭で 追悼され…

戦後と戦前の間

先の大戦が敗戦で終わってから69年となります。当方は戦争が終わってから5年ほど で生まれました。生まれた頃の記憶はもちろんありませんが、なんとなく敗戦後で高度 成長となる前の日本の記憶はあります。当方のような団塊といわれる世代の終わりの ほうで…

国内「亡命」者 3

昨日に丸山真男さんの検索をしていて、本日が命日であったことを知りました。 8月15日に亡くなったということは記憶に残っておりませんでした。最近では丸山真男 さんのお名前であったも目にすることが少なくなりました。本日は、手持ちの丸山さん の本でも…

国内「亡命」者 2

坪内祐三さんの「四百字十一枚」(2007年9月 みすず書房刊)で、話題としている 「国内『亡命』者の遺した珠玉の雑文集」というのは、萩原延壽さんの「自由の精神」 のことです。自由の精神作者: 萩原延壽出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2003/09/11メ…

国内「亡命」者

萩原延壽さんについて、坪内祐三さんは国内「亡命』者といっているのでありますが、 これは、萩原さんの文章にある、いいまわしを借用したものであります。 萩原さんの文章にあるくだりは、次のようになります。 「私は、かねがね、近代日本の思想の歴史にお…

旅の友

本日は久しぶりに列車に乗って移動しました。この時期でありますので、特急列車は こんでいる事が予想されましたので、行きは普通列車にのって、帰りは急行で戻るとい うことになりました。 この選択が幸いして、往復ともになんとか座る事ができて、ゆっくり…

本日もブックオフへ 2

昨日に引き続きで朝日文庫版「遠い崖」についてであります。これは元々朝日新聞に 連載されたものをまとめたのですが、新聞の連載は相当の期間に及んだはずです。 ( 検索をしてみましたら、1976年から90年にかけて断続的に連載とありました。) 当方は、新…

本日もブックオフへ

そういえば、先月に揃ってならんでいた萩原延壽さんの「遠い崖」全14巻は、その 後どうなっていたのだろう。先月に見た時には、最終巻となる14巻のみを購入して、 あとは追々に買っていってやりましょうと思っていたのですが、先日にいった時に棚の 前を通…

仕事帰りにブックオフ 3

仕事帰りにブックオフによった話題にするはずでありましたが、収穫なしであった ことから、立ち寄る前に購入した「en-taxi」の話題となりました。結局は坪内祐三 さんの旧著を手に取ることになったのでありますが、「四百字十一枚」みすず書房刊 に収録の「…

仕事帰りにブックオフ 2

昨日は、帰宅してから「en-taxi」42号を手にして、坪内祐三さんの松山俊太郎さん についての文章をまずは読みました。ぱらぱらと走り読みしただけですが、なんとなく 物足りない感じがしてしまいました。どうしてだろうな、こちらがすこし予備知識が あった…

仕事帰りにブックオフ

昨日までブックオフについてを話題としていましたら、無性にブックオフへと行きた くなりました。昨日に知ったかってのユニクロ店舗を改装してブックオフの店舗となっ ているところには、旗竿がたっていたというのを確認のためでもありました。 このブックオ…

ブックオフ七変化 3

「本の雑誌」ブックオフ特集を見て、直営店とフランチャイズ店の違いなるものが、 すこしわかりました。もともと生活圏に何店ものお店があるわけではなく、かっては、 一店だけでしたから、ブックオフというのは、こうしたものと思っていました。 生活圏のお…

ブックオフ七変化 2

「本の雑誌」8月号の「ブックオフ」特集から話題をいただきです。 ブックオフについての座談会(今柊二 とみさわ昭仁 書肆紅屋)にあった次の発言 に納得です。 「 ブックオフの功の部分(という問いかけに対しての回答です。) 今 ご主人と知り合いになら…

ブックオフ七変化

「本の雑誌」8月号はブックオフの特集であります。 この特集を目にしますとブックオフへといきたくなりますが、最近は本を買っても 置き場所がないので、あまり近づかないようにしています。当方もかっては、ブック オフでかなり大物をつり上げたことがあっ…

時代の変わり目

最近のメディアでは佐世保で起こった事件のことを取り上げています。佐世保の県立 高校とあって、そこは村上龍とか佐藤正午の卒業した学校であるとのことです。 佐世保というと基地の街で、当方の世代には米国海軍のエンタープライズ入港をめぐる 反対闘争の…

最近買った文庫本 4

小山清さんといえば、最近はちくま文庫からも作品集がでていました。落穂拾い・犬の生活 (ちくま文庫)作者: 小山清出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/03/01メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (18件) を見る この他、文庫ではないので…