2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
6月は本日で終わりとなりますから、今年も半分が過ぎてしまうことになります。 早いことでありまして、うかうかしていますと、あっという間に今年も終わりに なることです。 今月はいろいろとありまして、時間的な余裕がなかったことだなと、六月を振り返っ …
この街にはかってどのくらいの本屋さんがあったのでしょうか。大きいのはあまり なくて、小さなものは中学校区にひとつくらいあったのではないかと、これは調べた らわかりそうですが、当方には縁がなくて終わった本屋がほとんどであります。 街の中心部には…
地方に限らず、いまはどこにある小売業もたいへんであるようです。いきすぎた競争 というのが小売りの現場を疲弊させています。自分の首をしめることにつながりかねな い価格競争には巻き込まれたくないものです。 この街には、1960年末から全国展開の大規模…
今年の初めに、行きつけの本屋のことを話題としたことがありました。 ( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20130107 ) この本屋が、2日前にとうとう力尽きて破産申請を行い、それと同時に業務停止となり ました。創業40週年(はからずも中公文庫と同じであり…
昨日からは、中公文庫の最新解説目録にのっているものを話題にしています。 林達夫さんから山口昌男さんの流れにあるものとして、最新のものはなんといっても 次のものでありましょう。若い読者のための世界史(上) - 原始から現代まで (中公文庫)作者: エ…
本日の朝日新聞のコラム「甲乙閑話」は、「中公文庫」の「肌色の背表紙」がテーマ でありました。中公文庫で肌色背表紙というと林達夫さんの著作もそうでありました。 最近の中公文庫にも良いものはあるはずと思って、ここ数年に購入したものを思いだ してお…
林達夫さんは発表した著作の少ない方で、翻訳をのぞくほぼすべてを集めた著作集に おいても全六巻でおさまってしまいます。著作集においてはじめてまとめられたものも 数多くあります。 翻訳を除いて発表された著作は、刊行順に「文芸復興」「ルソー」「思想…
林達夫さんの中公文庫収録四冊目は「文藝復興」となります。 文藝復興 (中公文庫)作者: 林達夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1981/08/10メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 元版は1933年 小山書店です。 今であれば、何冊かから再編集して収…
林達夫の中公文庫三冊目は「思想の運命」となります。思想の運命 (中公文庫 M 97-3)作者: 林達夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1979/11/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 元版は、岩波書店から1939(昭和14)年7月に刊行されたも…
昨日に話題にした林達夫「歴史の暮方」は、戦時下において発表された文章が まとめられているのですが、なんといっても「警官の前で、戦争絶対反対!と叫んで その場で検束されてしまう」という時代に書かれたものですから、文章作成術の 限りを尽くしていま…
中公文庫の最新目録から消えてしまった林達夫著作についてであります。 二冊目は「歴史の暮方」となります。歴史の暮方 (中公文庫)作者: 林達夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1976/06/10メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を…
当方のところには中公文庫はどのくらいあるのだろうかです。あちこちにばらばらと なっていて、すぐに確認できるものは、いくらもありません。 中公文庫の最初のラインナップには庄司薫の代表作「赤頭巾ちゃん気をつけて」が あるのですが、この作品が新潮文…
以前、京都へといったときに、百貨店であった催しで山本善行さんが店主をつとめる 「SUMUS」ショップ(?)に立ち寄ったことがありました。あれは百万遍の古本市が あった時であったでしょうか。(調べるとわかるのですが、まあいいか) その会場で、当方が…
中公文庫が発刊されて40周年になるとありました。1973年6月に創刊されましたの で、ちょうど当方が高校3年となった時期のことであります。 文庫というと、当方は岩波と新潮しかなかった縁がなかったのでありますが、その すこし前の71年に講談社文庫、このあ…
畔柳二美さんの「山の子供」に触発されて、当方の「山の子供」時代を思い出して おります。発電所暮らしは中学1年生のときで、開拓地で暮らしたのは、その前の ことでありました。 開拓地の電力供給についてと思って検索をかけておりましたら、当方が小学校…
当方は子供のころ風の又三郎でありましたので、発電所でもくらしましたが、 戦後の開拓地でもくらしたことがありました。開拓地では、その当時でも珍しいランプ 生活を数ヶ月間経験しました。戦後はあちこちに開拓地があり、そういったところは、 電力が配電…
当方が作家「畔柳二美」の名前を知ったのは、中学生の時でありましたので、今から 50年も前のことです。それから、ずっと気になっていたのですが、これまではなかなか 読む機会に恵まれませんでした。 当方が、これまでに入手したのはEDIから刊行された叢書…
北海道の千歳川には第一から第五までの発電所があり、一番多いときには社員と家族 をあわせてずいぶんな人が生活をしていたと思われます。今も発電所は稼働しているの でありますが、現在はほとんど自動化されていて、社員は町からの通いとなり、発電所 のま…
畔柳二美さんの「山の子供 一」は、山の発電所での子供達の生活が描かれているの ですが、カタカナで「テイさん」と表記される朝鮮からの雑役夫が重要な登場人物に なっています。 子供たちは、この「テイさん」がどうしてここにいるのかわからないのであり…
畔柳二美さんのお父上がどのような経歴の方かはわかっておりませんが、明治期に おける電気技術者ということですから、当時としては特別な経歴の方であることに、 違いありません。 支笏湖に端を発する千歳川流域には、あわせて5つの水力発電所が作られるの…
王子製紙の北海道千歳川発電所は、近代化遺産として貴重なものでありますので、 どこかにこれをとりあげたものがあるはずと思って検索をかけてみましたら、以下の ページがありました。 http://www.asahi-net.or.jp/~re4m-idgc/CHITOSEHATSUDEN.htm 近代化遺…
当方が畔柳二美さんの連作集「山の子供」を手にしていますのは、今から50年も前に 当方が「山の子ども」と呼ばれていたことがあったことも関係していますが、それ以上 にこの作品の舞台に、短い間ではあるものの居住していたことによります。山の子供 (1956…
小沢信男さんによる畔柳二美さんのスケッチには「十五歳年上」とあります。 そうなると今年あたりは畔柳さんの生誕百年であるかなと思って、見てみましたら、 1912年生まれとありますので、百年は昨年でありました。同年の作家には武田泰淳とか 森敦の名前が…
子どものころに、町の親戚のところへと遊びにいきましたら、そこのおばさんに 山の子供がきたといわれたものです。当方のこども時代でありますので、いまから 半世紀も前の話であります。 いまも山の子供なんていわれ方がされているのでしょうか。 ちょうど…
「図書」には川西政明さんの「批評の四十年」という文章があり、これは川西さん がこれまで取り組んできた仕事について振り返っています。この文章には副題として、 「『新・日本文壇史』を書き終えて」とありますので、岩波から刊行されていた全十巻 の「新…
岩波「図書」と「ブルータス」を同じ日に手にしていたという話でありまして、特に この二誌につながりがあるわけではありません。 友人からは、「図書」6月号は楽しく読むことのできるものがいっぱいと連絡がきまし た。 冒頭には川崎賢子さんの「踊りは水木…
本日に手にしたのは、岩波書店「図書」6月号と「ブルータス」6月15日号であります。 「図書」は自宅に配達されるので特に問題はないのですが、「ブルータス」は何軒かの 本屋をまわってやっと入手です。当方が立ち寄る書店では、どこに「ブルータス」を なら…
「ユリイカ」の「山口昌男」特集を、どのような人たちが読むのかわかっていませんが、 山口昌男さんの活動にリアルタイムで接していた人たちは、そこそこの年齢になったい るはずでありまして、その人たち(当方もそうした一人でありますが。)が読むために …
思いかけずで昨日の拙ブログを紹介してくださる方がいました。 昨日に引用した東ゆみこさんの「山口昌男さん公認の学問上の弟子」というところに 反応されてのことでした。「山口昌男さん公認の学問上の弟子」というのは、晩年の 山口さんが、そう思いたいと…
本日の仕事を終えてから本屋に立ち寄りまして、「ユリイカ」6月号特集「山口昌男」 を購入しました。ユリイカ 2013年6月号 特集=山口昌男 道化・王権・敗者作者: 高山宏,中沢新一,上野千鶴子出版社/メーカー: 青土社発売日: 2013/05/27メディア: ムックこの…