2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本日は野呂祭り

今年の野呂邦暢さんを追悼する「菖蒲忌」(5月最終日曜)はにぎやかになり そうです。今回もみすず書房さんがやってくれました。いつからみすずはこのような 出版社になったのでありましょうか、白難解といわれるイメージとはうってかわって 緑色の表紙カバ…

本日はお休みで

大型連休の始まりですが、当方のお休みはカレンダー通りです。 お昼からNHKFMでは「今日はとことん昭和歌謡」という番組をやっていました。 本日は「昭和の日」というのでありましたね。もちろん「昭和の御代」には「天皇誕生 日」でありましたが、その後「…

今年も山猫忌8

長谷川四郎さんの命日にちなんでの「山猫忌」でありますが、このように 続けていれば、いつまでも話題に事欠かないようです。(当方にとっては、 楽しいのでありますが、アクセスしてくださる方には、またその話かという ことになりそうです。そろそろ、話題…

今年も山猫忌7

長谷川四郎さんの「山猫通信」(青土社 79年刊)は、78年から79年に書き綴られ たものですが、最初のころは、四郎さんがペンをとっていたのですが、後半は口述筆記 になっていたと、編集者 福島紀幸さんの解説にありました。 この連載の後半になってから、「…

今年も山猫忌6

山猫通信について記したのですが、本日の記載がとんでしまったので、 とりあえず、明日に続きの作業をすることにします。(本日はここまで)

今年も山猫忌5

長谷川四郎さんが、自分のことを「山猫」というようになったのは、「ユリイカ」連 載の「山猫通信」からであるように思います。この「山猫通信」は全集に収録されて いると思いこんでいましたら、まるで勘違いでした。 全集がでてから単行本で刊行されたのは…

今年も山猫忌4

76年4月27日の札幌サイン会で当方が持参したものは、次の本となります。 長谷川四郎さんは、「ロルカ詩集」をみすず書房からだしていますが、ロルカのもの でも「ジプシー詩集」と「古い物語による三つのロマンセ」をあわせて一冊としたもの です。刊行は73…

今年も山猫忌3

長谷川四郎さん「札幌・函館でのサイン会」のことを話題としていますが、晶文 社版長谷川四郎全集第4巻の月報に、この時の用紙が写真入りで取り上げられていま す。 76年7月となっている月報4の4ページでありますが、そこにはタバコを吸う四郎 さんの…

今年も山猫忌2

長谷川四郎さんの命日を「山猫忌」として、長谷川四郎さんのことを話題にすること にしています。昨日は、長谷川四郎さんのサインをとりあげようと思っていたのです が、めったにすることのないサイン会について記した文章を引用しようと思って、 手にしてそ…

今年も山猫忌

毎年4月19日「長谷川四郎」さんの命日の頃に、「山猫忌」を執り行うことになって います。主催は「ぼくの伯父さんの会」でありまして、それぞれの人が、それぞれの スタイルで、長谷川四郎さんを追悼するのが流儀です。(「山猫スト」なんて言葉が ありまし…

榛地和装本 終篇 2

藤田三男さんの「榛地和装本 終篇」を話題にしていましたら、ウェッジ文庫で藤田 三男さんが装幀を担当した書影を掲載することになりました。 浅見淵さんの「新編 燈火頬杖」でありますが、これの表紙に使われている「高島 野十郎」の絵に反応してくださる方…

榛地和装本 終篇

ウェッジからでた「榛地和装本 終篇」は、3月に大阪へといった時に、梅田の旭屋 書店で購入したのですが、そのことは、拙ブログでも報告をしておりました。榛地和装本 終篇作者: 藤田三男出版社/メーカー: ウェッジ発売日: 2010/03メディア: 単行本 クリッ…

山形つながりで 4

丸谷才一さんが「日本文学史はやわかり」(講談社 78年刊)を発表した時に、 これは自分の子どものための受験勉強用の参考書であるかと揶揄されていたのを見た ことがありました。有名人の子どもはつらいことで、学校の成績が良くても、親と 比較されたり…

山形つながりで 3

丸谷才一さんの「猫のつもりが虎」(文春文庫)には、「故郷の味」という山形 つながりにぴったりの文章が収録されています。最後には、丸谷さんの故郷の食べ物 自慢になるのですが、書き出しは大きくであります。 「 小説に口福の楽しみをあしらって効果を…

山形つながりで 2

丸谷才一さんの文庫本「猫のつもりが虎」は、和田誠さんのイラストがカラーで はいっていまして、とってもお買い得な感じのするものです。このようなものが初出と なった雑誌というのは、どんなものなのでしょう。 この雑誌は、丸谷さんが編集顧問をしていた…

山形つながりで

山形県人とひと口にいっても、県内はいくつかのエリアにわかれているようで 井上ひさしさんは置賜ですし、丸谷才一さんとか、藤沢周平さんは庄内であります。 どちらかというと庄内のほうが知名度においてまさっているのかもしれません。 最近でいくと映画「…

井上ひさし追悼 2

井上ひさしさんが亡くなったことを伝える記事の大きさを見てみたら、その新聞社の スタンスがわかりそうであります。井上さんのことを「サンケイ」がどのように報道 しているのか気になるところではありますが、これは見るにいたっておりません。 井上ひさし…

井上ひさし追悼

最近は、すっかり疎遠になっていて、井上ひさしさんの作品には手が伸びないこと になっていましたが、病気は相当に悪かったのですね。昨年に芸術院会員となった 時に、当方は違和感を感じると記したのですが、そのときにすでに先が長くないの だから、残され…

ゼロ年代の50冊 9

「ゼロ年代の50冊」ということで遊んでいましたが、先日に立ち寄った書店 には、この新聞特集で一番となった「銃・病原菌・鉄」が平積みとなっていました。 この本は邦訳では00年となりますが、オリジナルは97年にでたのだそうです。 そんなんでいいの…

ゼロ年代の50冊 8

ゼロ年代の50冊に触発されて記していますが、50冊のリストを見ておりましたら、 04年のものがほとんどないのに気づきました。 04年にひっかかっているのは浦沢直樹「PLUTO」(04年から09年)のみであります。 本当に04年には、ひっかかるものがないのでし…

ゼロ年代の50冊 7

ゼロ年代に購入したり印象に残った本について記していますが、本日は04年となり ます。 ゼロ年代に亡くなったかたで、今でも人気がある人といえば、次の人であります。 生きているうちは、ほとんどなじみがなかったのですが、亡くなってから以下の本を 求め…

ゼロ年代の50冊 6

03年には、どのような本を購入したか、できるだけ新刊にしぼって記してみる ことにいたしましょう。(読んでいる、いないはつっこまないことにしましょう。) この年に購入の一冊目は、次のものでした。 ・ 読書欲 編集欲 津野海太郎 晶文社 津野海太郎さ…

ゼロ年代の50冊 5

朝日新聞で「ゼロ年代の50冊」というのをみて、「ゼロ年代」という言葉がある のだなと思っていました。特に調べることもなしに、昨日まで拙ブログの表題にして いました。 本日の朝日夕刊に「宇野常寛」さんという方が、「再保守化へ加速する日本社会」と…

ゼロ年代の50冊 4

「ゼロ年代の50冊」と記事のタイトルはしましたが、結局のところ、その年に購入し たもので、印象に残るものはあるかというようなものとなっていまして、羊頭狗肉で あります。 当方が、このブログを始めましたのは07年のことですから、これ以前に、どのよう…

ゼロ年代の50冊 3

ゼロ年代の50冊なんて、大新聞がやる特集であろうかと思いますが、最近の朝日の 読書欄はぱっとしなかったので、このくらいしなくてはだめでしょうか。 一週間とか一カ月間とかいうのはなじみますが、10日間のことは旬間というので しょうか。あまりなじ…

ゼロ年代の50冊 2

朝日新聞の「ゼロ年代50冊」ですが、151人の回答者があげたタイトルは620冊 にもなるのだそうです。とりあえず、50冊の書名はわかるのですが、そのほかには どのようなものがあったのでしょう。たとえば、ということで安岡章太郎の「鏡川」、 大江健三郎の「…

ゼロ年代の50冊

本日の朝日新聞朝刊の読書欄には、「ゼロ年代の50冊」という特集がありました。 「ゼロ年代から次のあたしい10年に入ったいま、この10年でどんな本が出ていたのか 改めて記録しておきたいと、この間にでた本のなかから、50冊を識者アンケートで 選びました…

湯川共和国14

大阪のギャルリプチボワさんで開催されていた 「湯川成一と湯川書房ゆかりの美術家たち」展は、本日、終了いたしました。 当方の湯川書房との関わりは、湯川書房が一般書を手がけて、そのPRもかねて刊行し た「季刊湯川」を定期購読していたというだけでしか…

湯川共和国13

湯川書房「雨の庭」を「理想の限定本」と絶賛する古書店主のことが「銀花」にでて いて、それを拙ブログで引用したことがありました。 (http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20080920) 限定本には、和紙に印刷したもの、総革で装幀されたもの、版画等の美術作…

湯川共和国12

塚本邦雄さんによると「湯川版『北の岬』の厚手の凛然醇乎たる局紙の風格をその まま活かせた造本は、後々の湯川本の性格を決定した。」となります。すこし大判の 厚手和紙に、活版印刷というスタイルは、シリーズのようになっています。 当方が手にしたのは…