2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

珍本古書 4

保育社カラーブックス「珍本古書」には、多くの限定本が取り上げられて いるのですが、これにのっているもので小生が手にしたことがあるものは、 残念ながら皆無でありました。 ホルプがどこかでコピーした堀辰雄「聖家族」をブックオフかで5百円で 購入し…

珍本古書 3

保育社カラーブックスからでている「珍本古書」に掲載されている本で 小生がもっている本は、残念ながらただの一冊もありませんです。ずいぶんと たくさんの本がとりあげられているにもかかわらずです。 ここにあって、これは珍本であるなと思ったのは「岩波…

珍本古書 2

保育社カラーブックスの「珍本古書」というのは、たいへん重宝なものですが、 このあと、このようなガイドブックというのは、でているのでしょうか。 この本の前書きに、著者 高橋啓介さんは、次のように書いています。 「本書では、その美しい本を主体に、…

珍本古書 高橋啓介著

高橋啓介さんという方は、限定本の大コレクターでありまして、湯川書房からも 何冊かの著書をだしています。この方の本を読んでみたいと思っても、図書館で 借りられるようなものもなしで、どうしたものかと思っておりました。 「仙台が親戚」様からいただい…

二列目の人生 2

「 二列目の人生ー隠れた異才たち」 集英社文庫のあとがきには、ここで とりあげた人物の肖像は、季刊「銀花」「ちくま」「論座」「言語」という 雑誌に掲載した文章がもとになっているとあります。 まずは、元版(晶文社)にあったあとがきにあるくだりを引…

二列目の人生

二列目の人生 隠れた異才たち作者: 池内紀出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2003/04/25メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (17件) を見る 池内紀さんの「二列目の人生」が集英社から文庫本となりました。文庫本の 書影がないので、元版のも…

打ちのめされるようなすごい本2

昨日につづいて米原万里さんの「全書評集」から題材をいただきます。 この書評集は巻末に「署名索引」と「著者名索引」があるのですが、このような 書評集というのは、頭からがぶっと読んでいくものではありませんので、索引は とっても便利なことです。 著…

打ちのめされるようなすごい本

打ちのめされるようなすごい本作者: 米原万里出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 224回この商品を含むブログ (74件) を見る いまさらでありますが、米原万里さんの「打ちのめされるようなすごい本」を 手にしてい…

仕事帰りにブックオフ

休日前の仕事帰りは、まっすぐ自宅に帰るのはもったいなしでありまして、 途中で寄り道したくなります。お酒の好きな人は、どこかで一杯となりますが、 小生は帰路の途中にあるブックオフによるのが楽しみであります。 最近は、なかなか掘り出しがなくて、あ…

名古屋モダニズムとは

昨日は、「銀花」21号 75年刊から名古屋の古本屋についての話題を書き うつしていたのですが、岡崎武志さんの新刊「雑談王」を見ていましたら、この なかに「名古屋モダニズムを捜せ」という文章がありました。 名古屋というまちは、モダンとかハイカラ…

「銀花」21号から 2

「銀花」21号 75年3月刊には「道楽散歩」というページがあります。この号で 散歩するのは、「名古屋の古本屋」さんです。名古屋というのは、数回いったことが あると思いますが、古本屋歩きはしたことがありません。どのような店があるのか まったくわ…

銀花 第21号から

「銀花」第20号は、1975年3月刊行であります。この雑誌は目新しい話題を 追うものではありませんので、いま手にしても時代がたっていることを、あまり 感じないことです。この号で紹介されている書物がありました。 「愛書狂の書いた本」というタイト…

パラピン紙とは

元パラのパラというのは、パラフィン紙のことだと思っておりましたが、先日に 「仙台が親戚」様に書き込みをいただいたように、このパラというのはパラピン紙 のことだということがわかりました。小生は、パラピン紙ということばを聞いた ことがありまして、…

岩波文庫の場合

岩波文庫の80年 (岩波文庫)作者: 岩波文庫編集部出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/02/16メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る 岩波文庫の表紙にかかっていた硫酸紙(グラシン紙)は、いつころからで あったのかわからないかと思い「岩波…

硫酸紙のこと

「ブンブン堂のグレちゃん」の「硫酸紙でカバー」というところで、 盛り上がっています。ネットには、これについての話題がたくさん あるはずと思って検索をしてみたのですが、かえって混乱することも あるようです。 硫酸紙は商品名としてグラシン紙という…

「鉄塔武蔵野線」完全版

鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1)作者: 銀林みのる出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2007/09/21メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 62回この商品を含むブログ (76件) を見る 昨年に「本の雑誌」で特集を組んで銀林みのるさん「…

ブンブン堂のグレちゃん2

ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記作者: グレゴリ青山出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2007/05/17メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 49回この商品を含むブログ (51件) を見る 「ブンブン堂のグレちゃん」 グレゴリ…

ブンブン堂のグレちゃん

「仙台が親戚」様にお知らせいただいた「ブンブン堂のグレちゃん」をやっとこさで 確保いたしました。もともとは「彷書月刊」という本好きの方のための雑誌に連載された ものを一冊としたものでありました。そのせいもあって、古本好きの方にはけっこう この…

銀花16号から

小生が「銀花」を継続購入していたのは、わずかに2年ほどでありまして、 全部あわせても手元には10冊ほどしかありません。初期の「銀花」は限定本に ついて特集することが多く、この雑誌がなくては、湯川書房の限定本の存在を 知ることはなかったでしょう…

銀花118号から 2

昨日に引き続き99年刊行された雑誌「銀花」118号の「書物雑記」で紹介され ている本についての話です。 日夏耿之介の門下に、「關川左木夫」さんという方がいらしたそうです。 この方は、英文学者でありますが、「本の美しさを求めて」を著した愛書家で…

銀花 118号から

めったに買うことはないが贔屓にしている雑誌が休刊(実際は廃刊でしょう。)に ならないようにするためには、たまには購入をすることが必要でしょう。 新聞の記事によりますと、小生がほぼ定期で購入していた時期に「ラピタ」は、 部数のピークを迎えて、最…

雑誌の休刊話題。

本日に帰宅をして夕刊を見ておりましたら、小学館「ラピタ」が休刊とでて おりました。雑誌の場合は、廃刊とはいわずに休刊といいならわすようであり ますが、休刊した雑誌が復刊するというのはめったにないことでしょう。 先日には、「現代」「論座」と映画…

本の頒布会

小生が高校生のころまでは(今から40年ほど前)、アメリカ流の文化が いろいろな分野にあふれていたのでした。今では、理解できないのですが、 リーダースダイジェスト社のダイレクトメールをもらわなかった高校生は いなかったのではないでしょうか。それ…

湯川72倶楽部刊行目録

湯川書房が関わった刊行本に72倶楽部本というのがあるのだそうです。 「仙台が親戚」様からは、この倶楽部について、以下のコメントをいただいて おります。 「湯川72倶楽部、当初予定会員は70名、2部を著者が原則で、72倶楽部と 名付けられました…

湯川書房限定本刊行目録(刊行順 未定)

過日、「仙台が親戚」様からお預かりいたしました限定本刊行目録を、刊行順に整理を いたしまして、掲載をさせていただきます。先日にいただいたリストから、最低限の 情報のみとして、掲載をいたすものです。「湯川刊行本」にあります番号順とは、異なって …

小沢書店「poetica」のこと4

季刊「湯川」から話題は小沢書店「poetica]」へとうつり、この二誌の間を うろうろとしているのですが、本日手にしている「poetica」第3号の富士川英郎 特集をみておりましたら、なんとまた、紹介するにおあつらえ向きの文章がのって おりました。 富士川英…

小沢書店「poetica」のこと3

小沢書店「poetica」の第3号の編集者の「通信」を見ていましたら、次の ようにありました。 「 第二号『篠田一士特集』が在庫切れとなり、ご迷惑をおかけしました。読書 カードで継続送付のお申し込みをくださった方が予想以上に多く、せかくカードを お寄…

小沢書店「poetica」のこと2

小沢書店「poetica」が特集形式をとることは、前回に記したところですが、 特集の内容等については、以下のとおりであります。 発行 特集 特記 1号 91年9月 小 川 国 夫 小川国夫全集の内容見本あり 2号 91年11月 篠 田 一 士 裏表紙に小沢書店の全…

岡田露愁さんの「魔笛」

「季刊湯川」の最終号となった7号の表紙絵は岡田露愁さんの「魔笛」からである との書き込みをKYO様からいただきました。小生の手元にある「湯川」では岡田 露愁さんの作風を確認することができないので、この「魔笛」がどのようなもので あるのかは、想像…

小沢書店「poetica」のこと

最近の出版社はかってPR誌で展開していたことを、WEBページへと移行させて、 いるようです。老舗といわれる出版社は、読者層の年齢が高いせいかWEBへn移行が おくれているようですが、冊子を編集して、郵送でおくるというのは手間ばかりが かかって敬遠さ…