2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

旅の空から2

東京は、この季節にしては珍しく寒い日が続くのでした。お天気がよろしくないという予報でしたので、長袖のシャツを持参してきたのですが、いまのところ半袖はおよびでなしです。機会がありましたら、もう一度立ち寄りたいとおもっていた新橋の青空古本市は…

旅の空から

仕事をお休みして、東京に来ております。いまから20年前に住んでいた場所の再訪であります。サラリーマンの町新橋で、バスに乗ろうとしておりましたら、SL広場で古本市をやっていました。着いた早々から古本を買っていたら動きがとれなくなるので、泣く泣く…

自由時間 75年12月号

雑誌「自由時間」は、商売としては、まったくうまくいかなかったもので ありますが、この雑誌に掲載されている広告をみますと、同人誌のような 趣であります。ほとんど出版関係の広告しかないのですが、そんななかに 「新宿ゴールデン街のオアシス ナベサン…

自由時間 意外対談2

昨日に引き続き75年に刊行となった「自由時間」12月号からであります。 これは通算2号となるのですが、そこには「意外対談」があります。 今回もホストは編集長である長谷川四郎さん、ゲストは「悠木千帆」さんで あります。最近のかたには、悠木千帆さ…

自由時間「意外対談」 

「自由時間」というのは、75年から76年にかけてわずか5号を だしておわってしまった雑誌であります。版元は土曜美術社で、長谷川 四郎責任編集というのが売りでありました。長谷川四郎さんが、当時 そんなに知名度が高いわけではなく、責任編集と刷り込…

本の運命

いきつけのブックオフには、ベストセラーととなりあって、この街で創作 活動を行っている地元作家の自費出版となる作品集がならんでいたりします。 姓の五十音順で書棚は整理されているわけですから、有名な作家と、普通の おじさんが隣り合うのは、充分にあ…

貸本全盛期

「貸本小説」末永昭二さんによると「昭和30年代初めの貸本全盛期には、 全国で二万から三万軒の貸本屋が営業していたという。平成9年の商業統計では、 コンビニエンスストアが全国で約三万六千店、この数字を比べてみると、どれ だけ貸本店が多かったかが…

貸本小説 

貸本小説作者: 末永昭二出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2001/09メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る 昨日に引き続き「貸本小説」末永昭二 アスペクトからの話題です。 貸本というのになじみがなかったという話を記しまし…

貸本屋と小説

小生は、子供の頃から田舎暮らしがながかったせいで、都市に暮らして いたとしたら、実際に体験することができたかと思うことが、ほとんど 報道やメディアの世界の話でありました。 団塊の世代のほとんど最後となる小生は、紙芝居やさんというのが、 この世…

お祝いに本を贈る。

新聞社の企画で、「あなたの生まれた日の新聞をコピーします。」という のがありました。何十年前のものであってもマイクロフィルムから紙面を プリントして販売するものですが、その日にどのようなことがあったかを 知るには、新聞というのがよい方法である…

読むこと、書くこと 2

本日も、後藤明生さんの「小説の快楽」よりです。「 私が受け持っている文芸学部日本文学専攻の特色は、卒業制作です。 これは早稲田の文芸学科などでもやっているものですが、学部の卒業 論文に代わる卒業創作です。つまり、研究論文でもよろしい、創作でも…

読むこと、書くこと。

後藤明生さんのおはこは「千円札小説論」というもので、先日にブックオフで 購入した「小説の快楽」は、この「千円札小説論」に基づいているとあります。 「30年小説を書いてきた私は、何年かまえから某私立大学文芸学部で、小説に ついて講義している。こ…

大学の文芸学部

むかしから大学には芸術学部というのがあったりしましたが、これは美術とか 音楽とかを専攻する学科なども一緒になっていましたので、文芸だけで学部を つくったのは、どこが一番早かったのでしょうか。 先日にブックオフで購入した「小説の快楽」の著者 後…

流れのほとり

池澤夏樹さんは、「くまの子ウーフ」で知られる神沢利子さんの長編 「流れのほとり」を高く評価しています。先日に紹介した「寄港地一覧」にも リストアップされているのですが、この本のことは、「読書癖1」でも 取り上げていましたです。流れのほとり (福…

LITERARY Switch 2

「LITERARY Switch」第2号 91年7月刊 の池澤夏樹さんへのインタビュー記事も ありますが、これはもっぱら読書をめぐるものです。 ちょうど、このインタビュー記事はみすず書房から「読書癖1,2」が刊行された ころのことです。読書癖〈4〉作者: 池澤夏…

LITERARY Switch

「LITERARY Switch」という雑誌は、スノッブでよかったと思うのですが、ネットで 検索したら5冊だして終わったようです。いまでもそんなに難しくなく古本で入手が 可能なようです。 この5冊のなかで一番のおすすめは、先日から話題としている2冊目である…

中原弓彦と小林信彦4

「リテラリースイッチ」第2号 91年7月刊の「小林信彦」特集をみて いましたら、このなかに「小林信彦最新自筆年譜」というのがありました。 自筆年譜でありますから、これが現在、一般的に流通しているのでしょうか。 講談社文芸文庫の年譜を参照してみ…

中原弓彦と小林信彦3

夜の遅くになってから、本日は何を話題にしましょうかと考えておりましたら、 小林信彦を特集した古い雑誌があったなと思い出しました。 「LITERARY Switch」という91年7月にでた、雑誌スイッチの文芸特集であります。 この文芸版は、なかなかいいもので…

中原弓彦と小林信彦 2

思いこみと偏見ということで数日前に記しておりましたが、山川方夫全集に 寄せた江藤淳さんの解説には、すっかりミスリードされてしまって、これによって 中原弓彦こと小林信彦さんのことを、まったくいやなやつと思いこんでしまった のでした。これは70年…

中原弓彦と小林信彦

小生の世代では、特に高校に入る前からミステリーが好きであったという人のほか、 中原弓彦さんのことを知っているは、ほとんどいなかったでしょうよ。60年代末の ことですが、筆名で発表していた中原弓彦さんが、小林信彦さんとなって書いたものを 眼にす…

マリ・クレール 3

雑誌「マリ・クレール」は、読書とか映画、音楽の特集が目玉のひとつであり ましたが、毎月の書評欄も充実していたものです。 88年8月号では、今福龍太さんが「天使のおそれ」青土社刊を、中条省平さんが ルクレジオ「海を見たことがなかった少年」を、そ…

マリ・クレール 2

「マリ・クレール」87年9月号の特集は「文庫本の饗宴」でありますが、 これには「いい女になるための読書大特集」とそえられていました。これは 女性向け雑誌でありますから、そうあるのでして、ジャンル別文庫本をセレクト した選者が、女性のみを対象と…

マリ・クレール 87年9月号

中央公論社が嶋中家のものであった時代は、それはそれでアナーキーな仕掛けが ありました。中途採用の編集者をどんどんと採用していたものと思いますが、その なかの一人が、スーパー編集者の安原顕さんですが、文芸誌の「海」から転じて 「マリ・クレール」…

リテレール 別冊

今はなくなってしまった季刊誌「リテレール」は特集を中心にして、何年か続いた のでありますが、これとあわせて版元である「メタローグ」からは単行本もでていた のでした。なくなってしまうと、「リテレール」があればねと思わぬこともない。 とくには、こ…

本屋とブックストア2

最近は、日本でもブックストアと呼んでもらいたそうな顔をしている本屋 さんがあらわれていますが、小生の身近には、そのような雰囲気の店はあり ませんです。 ブックストアについては、片岡義男さんのエッセイでとりあげられている ものですが、最近では松…

本屋とブックストア

片岡義男さん83年の著作に「ブックストアで待ち合わせ」(新潮社刊)というのが あります。雑誌「ポパイ」の創刊号から125回連載したコラムから「アメリカで出版 された本についてのついて書いたものだけを一冊にすればちょっと変わった読書案内の よう…

丸いめがね

そのむかしに「丸い眼鏡を返せ」というタイトルの文章を見たことが ありました。ロイド眼鏡と呼ばれる丸い眼鏡フレームを愛用している人が、 入手することができなくなって、これまでずっと愛用していたのに、製造 中止になっては困るというような内容の文章…

思いこみと偏見5

片岡義男さんがアメリカサブカルチャに詳しくて、とくにペーパーバックに ついて造詣が深いのでした。片岡さん名前を最初に知った時には、すでに ペーパーバックの大蒐集家であったのですが、当方はそのことは知らずに、 片岡さんの書いた文章から、ふざけた…

思いこみと偏見4

5歳で敗戦を経験した片岡義男さんは、5歳になる前から「ペーパーバック」 の蒐集をはじめるのでありました。もともとは、読むよりは、積み上げて山を つくることに関心があったようです。いつから英語の読み書きができるように なったのかと思いますが、次…

思いこみと偏見3

結局のところ片岡義男さんは、小生が最初に抱いたうさんくさいという印象を 小生が払拭できないうちに、どんどんとイメチェンが成功して、押しも押されも しないメジャーな存在になってきたのでした。 テディ片岡を知らずに、最初から片岡義男さんとのつき合…