2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

名作スケッチ4

白柳美彦さんは、どのような作品をどのような作品をとりあげているかという 本題にやっとこさでたどりつきました。(小生のスクラップには、高杉一郎さん、 前川康男さん、白柳さんの順で整理してありますが、掲載順は前川さん、白柳さん 高杉さんのようです…

名作スケッチ3

朝日新聞日曜版に連載されていた「名作スケッチ」を話題にしていますが、 この欄を担当していた白柳美彦さんという人のところで、寄り道が続きます。 昨日は、白柳さんと生活をともにしていた北畠八穂さんとのことが記載されて いた「百名山の人」田澤拓也さ…

名作スケッチ2

今から40年近くも前の朝日新聞日曜版に連載されていた「名作スケッチ」について です。 昨日に引き続いての話題ですが、本日は、白柳美彦さんがとりあげている作品と 白柳さんご本人についてです。 白柳美彦さんという方は、小生にとっては、この連載コラ…

名作スケッチ

先日行いました納戸の捜索で、朝日新聞連載物ものの古いスクラップブックを発見 いたしました。いまから40年くらい昔に連載されたものとは、以前にかいているの ですが、当時の小生は、日付をいれるという手間を惜しんだせいもありまして、 これがはっきり…

知られざる名著

「BOOKMAN」は、30号をもって完結すると予告をして、そのとおりで終刊させた のでした。最後の号がでたのは、91年6月のことでした。 最終号の特集は、「いい本とは何か」というものでありました。 巻頭には、「定番の名著はどこにある」という鼎談がお…

BOOkMANと本の雑誌

本日は悪天候のために外にでることができずでありました。これまで気に なっていたものを探して、納戸にはいってダンボール箱やスクラップブック などをあさっておりました。結局のところ、一番さがしていたものは見いだす ことはできず、いくつか気になって…

青土社 清水康雄

詩の両岸をそぞろ歩きする―江戸と、フランスから作者: 飯島耕一出版社/メーカー: 清流出版発売日: 2004/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 飯島耕一さんの「詩の両岸をそぞろ歩きする」には、「忘れ得ぬ編集者・出版人」と…

天は二物を

本日に届いた文芸春秋の「本の話」3月号をみていましたら、文春新書の 新刊案内がでておりました。そこには、「向田邦子」の再来といわれる女性に よる本の紹介があるのでした。そこの記述は以下のごとしです。「 評伝川島芳子 著者の寺尾紗穂さんは、昨年…

講談社文芸文庫2

文芸文庫が登場する前は、一般文庫にずいぶんと文芸作品が収録されて いたのでした。あの角川文庫でさえ、そうでありましたから。 もともと文庫というのは、ロングセラーを目的として廉価版で提供するという コンセプトになっていて、文庫に入ると、名作とし…

講談社文芸文庫20周年

2月17日に朝日新聞朝刊に講談社文芸文庫20周年という広告がのって いました。「民族の本音」という表題で、丸谷才一さんが文章を寄せていま した。丸谷さんが文章を寄せるときは、旧かなつかいが原則でありますので、 新聞紙上で、旧かなを眼にする貴重…

書肆山田の本 3

「書肆」というのを使用するのはこだわりなのでしょう。版元でいくと 「書肆ユリイカ」とか「書肆山田」なんてのがあって、書店では「書肆アク セス」というのが最近までありましたです。 「書肆」という聞き慣れない言葉を、最初に意識したのは、大阪のビジ…

黒衣の短歌史 2

中井英夫さんという人は、短歌雑誌の編集者として後世に残る業績を 残しているのです。短歌といえば、結社に加わって、それを発表の場と して歌人としてメジャーになっていくという時代に、結社によらずに 歌人としてメジャーになる道を切り開こうとした若い…

黒衣の短歌史 中井英夫

黒衣の短歌史 - 中井英夫全集 第10巻 (創元ライブラリ)作者: 中井英夫出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2002/02/22メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (11件) を見る 作家の中井英夫さんの仕事は、三一書房からでている全集と東…

日本のライトヴァース

書肆山田で一番有名な本はシリーズとなった「日本のライトヴァース」であり ましょう。小生は、そのうちの2冊を購入し、手元においておりますが、サイズと いい、雰囲気といい、とっても好ましいものです。 シリーズの2冊目は、「動物園の珍しい動物」とい…

書肆山田の本

昨日に、詩書を中心として出版をしている書肆山田からでたシリーズ「草子」が 高い値段で古本目録にのっていたと記しました。今の書肆山田は、代替わりをして しまっているのですが、初期の書肆山田はどういうものをだしていたのかと思って 検索をかけました…

中野書店「古本倶楽部」3

古本倶楽部を見ていますと、作家の浮き沈みを感じることがあります。 小生は人気ある作家は、あまり好みではありませんので、流行作家のものは、 ほとんど手に取ることはないのですが、その昔に飛ぶ鳥を落とす勢いであった 作家のものが、ほとんど古本では値…

中野書店「古本倶楽部」2

詩人たちユリイカ抄 (平凡社ライブラリー (558))作者: 伊達得夫出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/11/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (17件) を見る 昨日に中野書店の目録が届いて、そこには19800冊もの本が掲載されて いる…

中野書店「古本倶楽部」

本日届きました中野書店「古本倶楽部」200号は、超特大号ともいうもので、 449ページ、掲載されているのは19800冊となります。夕食を終えてから 手にして見てみましたが、圧倒されるのでありました。しかし、こんなにもある のに、これはすぐにで…

「絶版文庫の漁誌学」

本日の午後、ブックオフに立ち寄りましたら、「絶版文庫の漁誌学」 青弓社が目に入りました。札幌に居住する「すずき ゆたか」さんと いう方が書いたものでありますが、刊行年は88年で、いまから20年 ほど前のことであります。 あの時代は、古本などにつ…

「がいな奴」 菊池寛

昨日に、菊池寛の旧制高校時代を描いたドラマが、その昔にあったけどと 記しましたら、昔のテレビ番組に詳しい知人から、「お尋ねのドラマは、 小山田宗徳?主演の『がいな奴』と思われます。芥川や久米などが出てきて わくわくしながら、見たものです。映画…

半自叙伝 菊池寛

岩波文庫の1月刊の「半自叙伝」菊池寛が、やっと読了をむかえそうです。 時間さえあれば、ほとんど数時間ほどで読むようなものですが、ずいぶんと 時間がかかっていることであります。 小生が、中学校にいっているころに、菊池寛の自叙伝のようなものを 原…

限界の文学

独文学者の川村二郎さんが亡くなったと新聞にのっておりました。家族のお話に よりますと、本を読んだままの姿勢でなくなっていたとのことです。本を読んで 夜更かしすることがあったので、そのスタイルで発見されても、いつものこと くらいにご家族は思われ…

2月は誕生月で

2月は、小生の誕生月でありますが、仕事についてからは、いろいろと時間に 追われるような気分になったり、風邪をひいて体調を崩したりで、あまり良い 印象がないのでした。たまたま、むかしに同じ誕生月の人、数名が同じ職場と なったことから、二月に会食…

ちくま 全集の刊行予定

筑摩書房のPR誌「ちくま」2月号には、全集、シリーズの刊行予定という のがのっています。なんとか刊行の見通しがついて、明るい展望をお知らせ できているとこもありますし、うーむこれは大丈夫かと思うものもありです。 この号に掲載となっているもので…

本に投資する

本日、放送された「なんでも鑑定団」をみておりましたら、コミックの 大コレクターのかたが登場しまして、杉浦茂さんの初期作品をスタジオに 持参して、評価をしてもらっていました。ずいぶんと手間がかかった蒐集の ように思いますし、このかたは蒐集の対象…

「読書アンケート」3

本日の朝日新聞夕刊を見ましたら「桑原甲子雄」さん訃報がのって いました。新聞の紹介記事は、次のごとくです。 「 戦前戦後の東京の姿を情感豊かに記録した、写真家で写真評論家の 桑原甲子雄さんが昨年12月10日、老衰のため死去した。94歳だった。 …

「読書アンケート」2

みすずの「読書アンケート」は、157名の方が回答を寄せているとの ことです。一番、おおくあがっているのは、どの本でしょうか。 みすずの創立者である「小尾俊人」さんの「出版と社会」などは、一番 あがっているかもしれません。 こんなのがあったのか…

みすず「読書アンケート」

本日の午後に用を足すために準備をしていたところに、雑誌「みすず」が 配達されました。数年前までは、「みすず」は購読料が高いせいもありまして、 読書アンケートの掲載される号のみ注文をして、入手をしていたのですが、 すこし懐の具合がよろしくなった…

気まぐれな読書4

本日も富士川義之さんの「きまぐれな読書」にある「ロバート・リンド」に ついてのエッセイの続きを紹介します。 「 リンドさんはアイルランドの熱烈なナショナリストだった。・・ アイルランド人としての彼は英国から受けた迫害と軽蔑を常に意識しながら 生…