2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

巷児とペダル2

昨日にブログを書き上げてから、この内容について確認をいたしました ところ、小沢信男さんご本人から、事実誤認とのご連絡をいただきました。 「小沢信男一代記」という連載でもかたっていることでありますので、 当方の初歩的な思いこみでありまして、どう…

巷児とペダル

本日の朝日新聞朝刊には鶴見俊輔さんとアーサー・ビナードさんの 対談がのっておりました。 鶴見さんは、小生が長年にわたってかってに近しく感じている思想家で ありまして、この読書ブログにも、すでに数回登場しているはずです。 ビナードさんは、語学の…

スーパー編集者

編集者には文章をよくする人が多く、のちに小説家へと転身した 人も枚挙にいとまなしです。 しかし、編集者というのはやはり黒子でありますから、あまり 存在が表にでてもいけないように感じます。最近の編集者は、 そうした意味からは、すこし露出しすぎて…

小さな古書店(有藤書店)

昨日に九鬼周造 「近世西洋哲学史稿」のことを書きましたが、 この本がどこかで入手できるところはないのかと、ネットで検索を かけましたら、ある人のページに、この本のことがのっていました。 それよりも、このページで小生の目をうばったのは「有藤書店…

みすず読書アンケート

読書アンケートはいろいろとありますが、しにせというとなんと いっても雑誌の「みすず」のものでしょう。 いったいいつころからやっているのかわかりませんが、小生の手元には 1972年1月号からのアンケート掲載号が残っております。 このアンケートは…

美しい国かな

仕事場を早くにでたので、かえりは本屋によってきました。 本日、まっさきに手にしたのは安岡章太郎の新作でありますが、 「カーライルの・・」というものでした。2500円というの は、発行部数のせいでありましょうが、ちょっと手がでない。 装幀は、安…

岩波文庫80周年

現在流通している文庫のほとんどは、小生がものごごろ ついてから創刊されたものですが、岩波、新潮、角川の各文庫は その前からでていて、創刊当時のことは歴史でしか知りません。 自宅には、けっこう古い文庫本がありましたので、岩波文庫の ものでは古い…

河出「新鋭作家叢書」

その昔に河出書房から「新鋭作家叢書」というシリーズが でていて、杉浦康平の装幀とあわせてずいぶんと目立つもので ありました。全部で18人の作家が、一人一冊で構成されて いるのですが、丸谷才一、辻邦生から大庭みな子、小田実まで はいっているので…

ある賢姉愚弟のこと

自宅に配達される「いきいき」2月号を見ていたら、鶴見和子を 取り上げていました。はじめのところで鶴見俊輔が姉をかたると いうのがあって、そのあと高野悦子、藤原良雄(藤原書店)などが 和子を語っています。 鶴見和子の著作には、ほとんどなじみがな…

吹く風がちがう

「須賀敦子全集4」にある中井久夫の解説を読んでおりまし たら、でだしに「風がちがうのよとそのひとは編集者に語った そうである。そのひととは須賀敦子。風がちがうところは彼女が 育ったかっての阪神間夙川のあたりである。」とありました。 この風とい…

話題の本

ベストセラーとか話題になっている本は、なんとなく 遠ざけてしまうようなところがあります。年末に、今年の ベストセラーというリストがでましても、それにある 本のほとんどに縁がないのでした。 本日の本は、最近話題となっている「算法少女」ですが、 こ…

本日の購入書

本日は車にのって中心部にある本屋へといって きました。目立つところに四方田犬彦「月島物語 ふたたび」というのがあって、黄色をあしらった 表紙にひきつけられました。写真の処理もよろし ですし、なによりも奥付けにある発行日が07年 1月20日という…

好きな出版社

好きな版元というのは、どこか一本筋が通って いるところです。 これまた昔の話ですが、小生が学生の頃には 垂水書房からでた「吉田健一集」というのが、 あちこちの古本屋にぞっき本としてならんでいました。 当時の吉田健一さんは、いまほど評価が高くなく…

篠田一士に導かれて

阿部良雄さんがなくなりましたが、このような人の ことを知るにいたったのは篠田一士さんのおかげで ありました。そのむかしの朝日新聞の文学季評などで 親しんで、すすめる本を手にとっていたのであります。 おすすめのなかで一番の収穫はなんといっても 「…

入手するのに時間がかかった本。

普通に販売している本であれば、たいていは新刊の時に 入手することができるようです。最近は、ずいぶんと情報が 多くなっていますので、刊行されることがわかれば、 ほとんど入手できないということはないでしょう。 例外は、自費出版のものですが、それと…

いまでも夢にみる古本

本を集め始めたのは、高校の終わり頃ですから、いまから 40年近くも昔のことになります。 学生の時には、古本屋歩きの楽しみを覚えて、安いものでは ありますが古書収集を始めたであります。 この時代に買い逃して、いまでも残念と思うのは、塔晶夫版の 「…

完結しない全集など

全集物やシリーズで、刊行が始まって、当初は順調であったものが、あるときから でなくなって、いつの間にか、完結の見通しがたたなくなるものがあります。 新資料がでてきたので、それを調査、整理しているので遅れていますとアナウンスが あるものは、まだ…

本はねころんで

本日から、こちらでブログを開設することにしました。 ことしになって書き溜めたものを、いかにはっておきます。 気にいりましたら、今後ものぞきにきてください。 ごあいさつ 日ごろから、読書関連のブログを見ていまして、自分でもなにかやってみようかと…